(経済学者・竹中平蔵氏は)さらに、日本人は「問題の本質を理解できない」人が多く、「リテラシーが低い」と続けた。竹中氏は、裏金問題の根本的な解決のためには、ガバナンスを効かせる政党法が不可欠だ、というのが自身の主張であるにもかかわらず、その「本質的な議論」を国民はしておらず、記事に寄せられたコメントを読むと「キョトンとしてしまう」と述べた。 

 また、2000年代初めに小泉政権の閣僚として構造改革を担った竹内氏は、発言のたびに「竹中平蔵が格差を広げた」「影で日本を操っている」と批判されると告白。そして、「私が影で日本を操っているなら、もうちょっと日本の経済はマシになっているのではないか」と述べた。 

 現在、低成長にあえぐ日本では「賃上げ」が叫ばれている。しかし、「それは経済的に間違っています」と竹中氏は指摘。「そんなことをすれば悪いインフレが起き、実質賃金は上がらないまま」「実質賃金、国民一人あたりのGDPを高めるためにはやっぱり企業・国の生産性を高めることが先」と強調した。【FLASH】

 ※ 今から20年ぐらい前、竹中平蔵氏が『一番公平な税金は人頭税だ』と言った時点で、私は彼を信用しなくなりました。彼の経済理論や分析力は、もう現代では通用しなくなって来ています。彼は、賃金を上げても、それと同等までの物価上昇しか起きていない現状を受け入れることができないのです。古いタイプの経済学者は、『成長すれば賃金が上がるが、成長が最初に起きないと抑えきれないインフレが起こってしまう』という理論を、どうしても手放せないのでしょう。自分の理論を理解出来ない人を、リテラシーか低いと断罪しているようでは、今の経済を的確に理解出来るはずもありません。