(含み損が拡大しても)政策運営能力に支障が生じることはない。【植田和男・日銀総裁】

 巨額の含み損の発生は、金融政策や通貨の信頼性を損ねるリスクを抱えている。【野村総合研究所・内登英 

 日銀は国債の満期保有を前提とした会計処理を採用しているため、含み損は決算に反映されない。【時事通信】

 日銀が28日発表した2023年9月中間決算で、保有する国債の含み損が過去最大の10兆5000億円となった。大規模金融緩和策の一環として実施している長短金利操作の運用柔軟化を受け、長期金利が上昇(債券価格は下落)し、3月末の1571億円から急拡大した。【時事通信】 

 評価損益とは、保有資産の購入時の価格と現在の価格の差額。時価から簿価を引いた額のこと。含み損益とも呼ぶ。ある時点での潜在的な損益の評価であり、実際に売却するまでは損益が確定しないため、この表現を使う。【Wikipedia】

  ※ 含み損というのは、要するに『これから損をする可能性が高いお金』ということです。日銀は自分で発行した国債を買うために自分でお札を刷っていますが、その最後がどうなるのか(出口戦略)がはっきりしていません。そのため、『日銀の債権を持っていて大丈夫かなぁ』と投資家とか市場が急激に思い始めているのをお金で表現すると、『含み損が1571億円から10兆5000億円に急激に増えてしまった』ということになります。

 たった半年で……🤔。