葬儀の話が続きます。すみません~😅💦


鶏頭の家は先祖代々仏教徒で真言宗豊山派という宗派に属してます。しかし、豊山派は北関東を中心に広まっている宗派なので関西にはない…こともなく、総本山である長谷寺が奈良県にあります。しかし、和歌山県にはなく、それ以外は殆ど関東に多いんですよ!驚きダッシュ


いや、総本山から来てもらったらお車代とお布施が幾らかかるのよ?ネガティブ魂ごめん、お父さん。総本山は無理やわ。


あと、近所にあるお寺が実は真言宗御室派という宗派なんだけど、ぶっちゃけご近所で繋がりを持ってしまうと後々、面倒になるかな~と思って気付かない振りをしました。


というか、家の親戚は大部分関東に住んでいるので今回の葬儀は叔母さんのみ参加。とすると、葬儀よりも四十九日を関東でガッツリやらないとならない=葬儀にお金はかけられない。ごめんよ、薄給な娘で。


葬儀場の人には、火葬だけして関東でお式をされては?と提案されましたが、鶏頭の住んでる地区は旧態依然というか昔ながらの風習を大切にしている人が多いんですね。


この辺りの昔ながらの風習というと、亡くなると自宅へ連れ帰り、一晩中、弔問客が顔を見に来る。そして、次の日は葬儀場でお通夜、3日目は火葬の後で葬儀となる。葬儀の時は坊さんを呼ぶけど通夜は地元の有志による西国御詠歌を詠うことも多い…ということで葬儀もガッツリ近所の人たちとお付き合いがあり、鶏頭も周りから顔を見たいよ~とお別れの要望が。


で、葬儀を少し伸ばしてその間、お別れに来て貰いました。しかし、そうまでして読経がないというのも落ち着かず、葬儀場の人に相談すると別の宗派の人で良ければちょっとお安めでお願いできます、と。


何でも浄土真宗本願寺派の方で若い女性なんだとか。いや、女性蔑視ではないけれど、後々、本式で四十九日を執り行うから取り敢えずは…とお願いしました。


で、次に気になるのは戒名で、どうしよう?と。先祖代々の位牌があるのにお父さんだけないのもなぁと。とはいえ、実は家の菩提寺はなくなってしまい、四十九日の法要をお願いする寺も別の宗派だったりする。もうメチャクチャですわ~煽り気づき


結局、読経して貰う浄土真宗の方に戒名(浄土真宗では法名)をお願いしました。浄土真宗では位牌を作らないそうで、しかも法名も『釋○○』と二文字だけらしい。


真言宗は色々ルールがあって、男性の場合、戒名の下に『信士』→『居士』→『院信士』→『院居士』とランクがアップする。勿論、院居士なんて百万単位なわけで…ご先祖の位牌にも居ましたよ、院居士が!真顔ダッシュ


しかし、鶏頭に院居士は無理だし、お母さんは信女なので自動的にお父さんも信士になるんですよね。まあ、宗派が違うし何でも良いや~と思っていたら快く信士をつけて下さいました!先代の住職さんが出来る限りの要望を聞くという方針だとのこと。ええ人や~にっこり飛び出すハート


そのお坊さんも、私がつけて良いのやら…と悩んでいらっしゃいましたが、今時、ネットで戒名をお願いすることも出来るんですよ。だから、豊山派の戒名をお願いすることも考えましたが、ネットで注文して父の顔も知らない人につけて貰うより、宗派が違っても父の顔を見て読経してもらった人にお願いする方が良いと思ったんですね。だから、是非お願いします❗️と頼みました。


葬儀の際、なんか唄を聞いているような素敵な読経で、やっぱりお願いして良かったなぁと思いました。


後日、葬祭場の人にお坊さんの話を聞くと、先代のお孫さんだそうで、お父さんが継がず廃寺になるところをお孫さんが独りで頑張ってるんだそうな。檀家も減って寺の収入だけでは食べていけず、バイトしながら暮らしてるんだとか。その話を聞いてまた感動しました。落ち着いたらご挨拶に伺ってみようと思います。人と人の縁って、どこであるか分かりませんね~ニコニコキューン飛び出すハート


…後日、こんなやりとりを従姉妹たちのLINEグループで話題にしたところ、葬儀をしなかった家が何件か。勿論、位牌もなし。ええ~?言われてみれば、終わってから連絡が来たから葬儀には行ってないなと。てっきり家族葬にしたんだと思ってました。


葬儀場の人も、若いのに(いや若くはないが)ちゃんとお式をされる方は珍しいですと言われた。いや、家の近所はみんなやってますよ?というと、あ~そちらの地域はまだ昔の風習を守ってる方が多いですから。町中では殆どありませんよ、と。


まあ、鶏頭も自分の葬儀は散骨で良いかなと考えてるし、葬儀自体に意味を見い出しているわけではありません。でも、やはり葬儀をすることにも意味があるとは思ってます。


これからの日本はどう変わっていくのか、色々考えさせられる葬儀でした。