「元ちゃんは、働き始めて2~3年したら、めっちゃええ男になると思うわぁ~」
いや、私もそう思います・・・。
全くええ男になる気配がない今日この頃ですが、キレイなお姉さんが昔に言っていたことを信じたいと思います。
そんな、ええ男になろうと思っていた矢先、久しぶりにブラジルでバチ切れてしまった・・・。
航空券を買おうとスーパーの中にある代理店に行った時、若いお兄ちゃんがあまりにも仕事ができず、もたもたしていた・・・。
ものすごい時間がかかっていたが、私は全くキレなかった。
ゲンタ「こんなんで、怒ってるようでは小さい男やでぇ~エチオピアで鍛えた忍耐力はやっぱ最強やわ!!」
そんなことを思っていたが、数分後に切れた。
切れただけではなく、言い訳してくる兄ちゃんに、ど説教してやった。
エチオピアで切れに切れまくっていた時代を思い出した。
相手が涙目になった瞬間、
「勝った!」と思った。と同時に、
「うわっ、めっちゃポルトガル語上手くなったなぁ~俺!!」と自己満足した。さらに、
「いやいや、めっちゃ、小さいで、俺・・・」と反省した。
なぜこのように切れてしまったのか分析。
答えがすぐに見つかった。
その日の朝、くそ暑すぎて、汗ダラダラになりながら、4時に目を覚ました私は、時間を有効に使おうと思い、映画を観た。
「この映画は実話をもとに作られています」と言うジャンルの映画が好きな私は、これを観た。
その映画がこちら・・・。1,2,3・・・
この世は12個の「宇宙」から作られていることを初めて知り、「上には上がいる」ということを改めて教えられた私は、完全にメラメラしていたのだ・・・。
「言い過ぎた」と思った私は、スーパーで買った「ガラナジュース」をコップにつぎ、
ゲンタ「暑いやろ!?飲み!ちょっと言い過ぎたわ、ごめんな!努力せぇよ!ほなな!」
と言い立ち去り、思った。
ゲンタ「こんなんしたけど、全然かっこよくないで!!俺!!!」
石部の「ええ男」への道はつづく・・・。
世界のドラゴンボールZ in アルゼンチン
1月から運良く、Sub20(20歳以下)の遠征メンバーに入れなかった選手たちのトレーニングに関わらしてもらっていた。
同じ時間帯で、Sub23(23歳以下)のチームも練習をするときがあり、Sub23の選手に初めて会った。
衝撃だった。
「かっこ良過ぎた」のだ。
「挨拶」だけでその人の「人間性」全てがわかるはずもないのだが、彼らの握手には「力強さ」があり、声には「明るさ」、姿勢には「たくましさ」が表れていた。
「生き方」が滲み出ていた。
それが一人だけでなく、全員に感じられる。
もちろん、カテゴリー的には「プロ」なのだが、「プロ」だからの「かっこ良さ」ではない。
練習を観て、何となく理由がわかった。
全員の目が、
「ギラギラ」
していたのだった。
そう、彼らは「プロ契約」をし、「プロサッカー選手」であり、給料もJリーガーくらいもらっている。
だが、インテルの「トップチーム」ではないのだ。
言わば2軍であり、「トップチーム」に行くための「最後の壁」。
ここで上がれなければ、他のチームに「移籍」、もしくは「チーム探し」をしなければいけない。
そのまま「プロ」の世界から離れていく選手もいるだろう。
毎年Sub23からトップチームに上がる選手は2~3人とのこと。
幼い頃から勝負し続け、生き残ってきた彼らが、かっこ悪いわけがなかった。
かっこ良過ぎるSub23の選手
「Jリーグもこのカテゴリー作ったら、いろいろな意味でかなり良い方向に行くと思うけどなぁ~でも経済的に難しいよなぁ~」などと一人で考える。
ただ、このボール回しは20対2!くらい・・・
ほとんどのカテゴリーが最後の遠征を行い、1月いっぱいで「休暇」に入る。
私が関わってきた、4チームも残り2チームとなり、最後の遠征メンバーの発表が行われていた。
ここ2週間で35人が30人になり、30人から25人になり、最後に20人に絞られる。
Sub10のカテゴリーの発表で、昨年からずっとレギュラーで出ていた3人が落とされた。
最後に落とされた5人だけを残し、コーチ陣が言葉をかける。
いつも明るく「キラキラ」した彼らの目からは、これでもかというくらいの大粒の「涙」が流れる。
たまたま、側にいたSub23のGKコーチ・アンドレが言ってきた。
アンドレ「彼らを見たまえ!」
横のコートでフィジカルトレーニングをしていた、Sub23のメンバー外の選手たちを指差して言った。
アンドレ「彼らは、プロだ。だが、今夜の試合のメンバーに入れなかった。だが、彼らは次の試合に向けてトレーニングをしている。君たちは10歳でこれからトップチームに行くまでに同じような経験をたくさんする。しかし、大切なのは『明るさ』を忘れずに『前に行く』ことなんだ。前に行くしかないんだ!顔上げて!!!」
そんなアンドレの言葉を聞きながら、左に涙をボロボロと流す10歳の選手たち、右にゼェーゼェー言いながら、身体を追い込み続ける23歳の選手たち・・・、その光景を同時に見ていた私は、
必死に涙をこらえながら、本当に大事なものを学んだ気がした。
「キラキラ」が「ギラギラ」になっていく過程だった。
遠征に行ってしまったSub13のコーチ・ホドフォ(右)とフィジコのアリソン(中央左)、ホペイロのパウリーニョ(中央右)ともお別れ。
とうとう終盤です。
4コマ写真「憧れ」
①ポルトアレグレでは有名な「ビートルズタクシー」。
ジョン・レノンみたいなおっちゃんが運転手です。
いやいや、ピースとかええから!!
②ええって、ピース!!!
③ええっちゅうねん!!!!ピース!!!!
④「ちょっと、悟空みたいに撮って!!」と言うてる私も人のことは言えん・・・。
テーマ「前に!」
この「キラキラ」をいつまでも忘れず「ギラギラ」いきたいですね!!