本と仕事とDVDに学ぶ原理原則日記
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ネットECは心理学

ネットECは面白い。以前小売の店頭にもいたことがあるのだが、ネットはお客さんの顔は見えにくい変わりに、「ココロ」が見える。

顕著な例が検索ログ。インフォシークYahoo!などの大手ポータルが検索人気ワードランキングを公表しているが、ネットのECではお客さんの購買行動を読み解く大きなカギだ。

たとえば、長く検索人気上位にランクインし続けているのが、「内職」というコトバだ。ちょっと「昭和」の香りただようこのコトバがランクインしていることにびっくりした。どうやら、小さい子どもを抱える30代の主婦が、こうした「内職」や「在宅ワーク」といった情報を熱心に探しているらしいのだ。

ためしに、「内職」という検索結果から、内職関連の内容がのっている本に誘導をつけたところ、なんと。ある本が1ヶ月で、過去3年間売れた数よりも売れてしまったのだ。出版社もびっくり!である。それだけ内職という情報を求めている人が沢山いるのに対し、使える情報が少ないということだろう。

こうした例は日々仕事をしていて非常によく見つける。店頭にいたときにはわからないお客さんの心理である。

いま、「内職」とタイトルがついている本で、在宅ワークの役立つ情報が載っているものを出したら売れると思うのだが、出版社の皆さん(たぶん見ていないと思うけど)いかがですか?




「こんな程度で満足か?」

今の書き込みで触れた「スカーフェイス」は、つい何度も観てしまう映画だ。もう、かれこれ7,8回は観ているが、やはりアル・パチーノの最高傑作だと思っている。あのギラギラ感が、いい。

簡単にストーリーを説明すると、主人公は、トニーというキューバから「ボートピープル」として亡命してきたチンピラが、持ち前のガッツと度胸で裏社会をのし上がり、破滅を迎える様子を描いたギャング映画だ。

キューバの元要人の暗殺を請け負ったことで組織に当たりをつけた彼は、次に500ドルで麻薬の運び人の仕事をオファーされる。キューバからの弟分は「割りのいい仕事だ」といって引き受けようとするが、彼は「そんな使いパシリのような仕事ができるか」とキレることにより、5000ドルの、コロンビア人との麻薬取引という危険だが大きな仕事をつかむ。

弟分を失いながらも無事麻薬と、お金を手にした彼は大ボスに気に入られる。そこでも挑戦的な言動を繰り返すトニーをいさめる弟分。だが、彼はいうの
だ「こんな程度で満足か?」

こうした飽くなき上昇志向により、彼は(最後は破滅を迎えるが)トップまで上りつめていく。彼が普通の人間だったら、最初の500ドルの仕事に甘んじ、
便利な使い捨てのチンピラに終わっていたに違いない。

「こんな程度で満足か?世界をつかむんだ」彼はこう自分に、まわりに言い続けることで(つかのまだが)成功をつかんだのだ。

正直「こんな程度で満足か?」というセリフは、自分に言われているようで、
ドキッとした。人間は、イメージした通り以上のことしか実現できない。よく言われることだが、実は難しいことでもある。有言実行し続けることは、しんどいし、まわりとのあつれきをも生み出しかねない。

でも、やはり意思を持ったとおりにしか現実は起こらないものではないだろうか。この映画を観ると、いつもそんな意味で否が応でも視線を高めさせられる
のだ。「cockroch!」(このゴギブリ野郎が!)マシンガンのように吐き出されるトニーの悪態とともに。

タイトル: スカーフェイス コレクターズ・エディション

「仕事の本質は一緒」

最初の原理原則ということで、いまの仕事を通じて感じることを。僕はネットのショッピングサイトに勤務してもう4年になる。早いものでその間商品担当、CS、今は販促としてリスティングによる集客に携わっている。ベンチャーなのでまだまだ職種の壁があいまいだったのである。それに前職ではリアル店舗の店頭にもいたし、その前は出版社で本づくりに携わっていた。

色々経験する中で、つくづく思うのは(これはうちの社長もよく言うのだが)仕事の本質(というか大きな考え方というか、基本というか)は職種が変わってもそう変わらないのでは、ということだ。

自分でいえば、商品担当のときは、四六時中在庫、ということを考えていた。いかにお客さんの喜ぶ品揃えを実現するか。売れない死に筋商品を排除して売れるものを仮説をたてて仕入れ、あまり過ぎずもちろん品切れにならないように適正な数を在庫し、販売するか。在庫は沢山あればいいかというと、そうではなく、コストがかかるのはもちろんのこと、かえって死に筋がみえにくくなってしまう。在庫の量が問題なのではなく、要は在庫の「回転」が大事なのだ。20:80の法則ではないが、活発に動いている商品はごく一部でしかないのだから。いまやっているリスティング集客の仕事でもこの考えを応用すると面白くて、やはり上位の一部のワードが大部分の
クリック数を稼いでいる。登録しているワードを「在庫」と考えると、やはり回転(クリックを稼ぐワードを増やし、悪いワードは減らし、全体の登録ワード数を制御する)が大事なのだ。

長くなったのででこのへんにするが、この「回転」という概念はたとえばどんな仕事でも応用できそうな気がする。そもそもROA(総資産回転率)なんかはそのものズバリだし。

デキる人はどの業種のどの会社にいってもデキる、という話をきいたことがあるが、いきなりプロ野球選手とかは無理だろうが、そんな普遍的な原理原則を備えた人間になりたいものである。

という意思を秘めつつ日ごろの仕事から、読んだ本から、観たDVD(最近ネットDVDレンタルでDVD観まくってます⇒今晩も明日というか今日も仕事だというのに「スカーフェイス」みてしまった…)から、仕事に人生に応用できる「原理原則」を認定しつつ、日記風に書いていきたいと思います。

そんな原理原則は俺もいくつも知ってる、そんな人はぜひ僕にも教えて
くださいな。あとおすすめ本とDVDも。