その一
三浦春馬くんが演じる拓人が、会社のトイレで倒れて漏らしてしまって、同僚に助けてもらう、どうしようもないことではあるけれど、恥ずかしくてたまらないよね
ワタクシも、そうだったもの
一度だけ、トイレの中で倒れてしまったことがあります
横着なことをしちゃったからです
その頃のワタクシは、やっと一人でトイレに行けれるようになったばかり
立ってズボンをおろすことができず、便座に座ってから、片方ずつお尻を持ち上げて、ズボンを少しずつおろす、というやり方をします
座るときは、一度深く腰かけてから、ズリズリと前にでて浅く腰かけます
片方ずつでも、お尻を持ち上げるのは難しいので、浅く腰かけた方がやり易いからです
ただズボンとパンツをおろして便座に座る
それだけのことを、こんなにも説明しなければならない
ということは
便座に座るのは、非常に面倒くさい
ということで
便座に深く腰かけるのが面倒くさくて、つい最初から、浅く腰掛けてしまったのがいけなかった
なんだ、簡単じゃないの
そう思った瞬間、お尻がツルリとすべってしまった
反射的に、パッと手を伸ばして手すりをつかんで頑張ったので、ドッスンとは落ちなかったけれど、いつまでも頑張れるわけもなく、スルスルと床に着地しました、パチパチ、拍手は結構ですよ
でも、頭の中は一瞬、何が起きたか把握できずパ二(°_°)クッたり、なんかするワケないですよ、ないです
ワタクシの頭は、時間差で現状を把握しました、あっ、やっぱりね、犯人はお前か!
いやいや、仕方がないのです
ワタクシのお尻は、まったく感覚がないということを、すっかり忘れていました、なので座るのが浅すぎたことにぜんぜん気がつかなかったのです
エアー便座状態だったりしたワケですね
あれ?これでは本人の不注意じゃないですか
あちゃー、やってしまったか
やれやれだよね、って、誰がだよ
そりゃあ、もちろん看護師さんです
少しトイレの中で、ひとりでジタバタしてみました
ふっ(苦笑)早くボタンを押して、看護師さんを呼べば良かったのに
その二
拓人が帰宅して、服を着替えようとしたところに恵ちゃんが来てしまうが、拓人は先に着替えをしたいけど、弟にはその気持ちが伝わらず、拓人は少しイラッとしてしまう
わかる、その気持ちはムチャクチャわかります
オシッコで濡れた、イヤ、もう乾いているかもしれないけど、臭うかもしれないと思ったら、人の目、いや、この場合は人の鼻か、気になってしょうがないから、早く着替えたい、まして彼女の前に臭う服で---、居留守を使った方がマシか、なんてね
そりゃあ、気になりますって
ワタクシなんて、花粉症やらなんやらで鼻詰まりがひどくて、ああ、でも、クサイ臭いがわからなくてイイね、なんて言わないでよ
ニオイがわからないと、逆に気になってしまい、ストレスが増えるという結果になって、イヤになることもあります
週に二日、病院でリハビリを受けています
リハビリが終わって、トイレに行き、ズボンを下ろすと、そこにはいつのまにかウンチが---、オー、マイガッ!というのは、こういうときに使うもの、ということでオッケーでしょうか?
それで、ニオイは?ニオイはどうだったのでしょうか?オッケーでしょうか?
ワタクシは、とても気になってしまいます
後の祭りというヤツですが
その三
拓人は、トイレに行きたいけれど、手伝ってくれる弟はいない、親子関係がうまくいっていないせいもあってか、頼みにくい母に、恥ずかしいのをガマンして、思いきってお願いする
なかなかね、平気な顔をしてみても、恥ずかしいもんさ
ワタクシだって、入院してたときに、やっと一人でトイレに行けるようになっても、しばらくの間は、ズボンの上げ下ろしだけは、看護師さんに来てもらってお願いしてました
知らん顔をしているのは、恥ずかしいのをガマンしているせいさ