げんし自ん伝3

さぁ、誰に弟子入りしよう。考えた。
もちろんさんまさんに弟子入りしたかったんやけど、さんまさんは弟子とらないと聞いていたし、大阪に住んでる僕には、弟子つくんやったら、大阪を活動拠点にしてる人がいいなと思った。
いろいろ候補を出して考えた挙げ句、天才的なギャグの持ち主、これまた大好きな間寛平さんに弟子入りしようと決めた。
弟子入りするんやったら劇場に行って直接お願いしないといけないと思い、吉本興業に電話して、寛平さんの出番がいつあるか聞いてみた。
すると、しばらく無いという。
僕は早急にお笑いの世界に入りたかったので、違う人に弟子入りしようと考えた。
月亭八方さんがいいな。
なんでか言うたら月亭てあんまりおらへんし月亭もらえたらカッコいいなと思った。ものすごい単純な考えやろ。
すいません、当時は素人だったので、今考えたら失礼とは思いますが、当時の気持ちと行動をノンフィクションで書きたいのでご了承下さい。

そしてまた吉本興業に電話して聞いたら、月亭八方さんの出番が9月1日から梅田花月であると言う。

僕は決心して1988年9月1日に梅田花月に向かった。