僕が初めて芸能人と遭遇したのは、高校二年のときだった。
僕は高校の同級生と4人で、新宿にある某回転寿司屋に入った。
数日前に、テレビで紹介されていた
「うまくて安い!!」
という評判のお店だ。
僕らは席に着くなり、妙な違和感を感じた。
周りに座っている客が、なにやらキョロキョロと頭を動かしている。
というか、ある一点を、店内中の客が注目しているのだ。
ふと、そちらに目をやると
なんと、芸能人が座っていた!
「おすぎとピーコ」のピーコさんであった。
ピーコさんは、マネージャーらしき男の人と二人で、お寿司を口に頬張っていた。
僕らは、たちまちテンションが上がり、すぐに
「おい!誰か声をかけようぜ!」
「よし、じゃあジャンケンをして、負けたやつが声をかけよう」
という話し合いが行われた。
結果、僕が声をかけることになった。
僕は少し戸惑ったが、あることに気づいた。
店内を見渡してみると、明らかに店内中の人間が
「誰か声をかけろよ」
という空気を、かもし出していたのだ。
そしてピーコさん本人も、
「キョロキョロ見てくるぐらいなら、話しかけてきなさいよ」
というような顔をしていた。
よし!いける!!
そう思い、僕は、ピーコさんがお寿司を食べるところを確認してから
バーン!!
と、テーブルを叩いて立ち上がり、
そしてピーコさんを指差して
「あー!!!おすしとピーコだ!!!」
と、叫んだ。
すると、先程までピリピリしていた店内が嘘かのような、爆笑につつまれた。
今まで聞いたことのないような、大爆笑であった。
そして笑いが鎮まってきたときに、ピーコさんが僕に向かって
「あんた面白いじゃない!」
と、笑顔で言ってきたのだ。
僕は、とても嬉しかった。
そして、いつのまにか店内中の人達が、僕とピーコさんに対して拍手を送っていた。
なんだか照れくさかったが、やはり嬉しかった。
そして僕は、この日から芸能人に憧れるようになった。
これが、僕が初めて芸能人と遭遇したときの話。
終わり
僕は高校の同級生と4人で、新宿にある某回転寿司屋に入った。
数日前に、テレビで紹介されていた
「うまくて安い!!」
という評判のお店だ。
僕らは席に着くなり、妙な違和感を感じた。
周りに座っている客が、なにやらキョロキョロと頭を動かしている。
というか、ある一点を、店内中の客が注目しているのだ。
ふと、そちらに目をやると
なんと、芸能人が座っていた!
「おすぎとピーコ」のピーコさんであった。
ピーコさんは、マネージャーらしき男の人と二人で、お寿司を口に頬張っていた。
僕らは、たちまちテンションが上がり、すぐに
「おい!誰か声をかけようぜ!」
「よし、じゃあジャンケンをして、負けたやつが声をかけよう」
という話し合いが行われた。
結果、僕が声をかけることになった。
僕は少し戸惑ったが、あることに気づいた。
店内を見渡してみると、明らかに店内中の人間が
「誰か声をかけろよ」
という空気を、かもし出していたのだ。
そしてピーコさん本人も、
「キョロキョロ見てくるぐらいなら、話しかけてきなさいよ」
というような顔をしていた。
よし!いける!!
そう思い、僕は、ピーコさんがお寿司を食べるところを確認してから
バーン!!
と、テーブルを叩いて立ち上がり、
そしてピーコさんを指差して
「あー!!!おすしとピーコだ!!!」
と、叫んだ。
すると、先程までピリピリしていた店内が嘘かのような、爆笑につつまれた。
今まで聞いたことのないような、大爆笑であった。
そして笑いが鎮まってきたときに、ピーコさんが僕に向かって
「あんた面白いじゃない!」
と、笑顔で言ってきたのだ。
僕は、とても嬉しかった。
そして、いつのまにか店内中の人達が、僕とピーコさんに対して拍手を送っていた。
なんだか照れくさかったが、やはり嬉しかった。
そして僕は、この日から芸能人に憧れるようになった。
これが、僕が初めて芸能人と遭遇したときの話。
終わり