里山十帖 ⑥夕食 | くまの温泉旅日記

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宿の情報は宿泊当時のものです。
最新の情報は宿のHP等でご確認下さい。
あくまで個人的な感想ですので参考程度にご覧下さい。
記事、写真の無断転載・転用は禁止です。

里山十帖さんの夕食をご紹介します。
夕食時間は17時半~と19時半~の原則2部制。
ですがこの日は宿泊客が少ないので18時半も選択可能でした。
私たちは18時半にしました。
また、17時半を選択した場合はワンドリンクサービスがあります。
夕食2部制は開始時間が極端で宿都合に感じられて好きではありま
せんが、ワンドリンクサービスしたり宿泊人数に応じて18時台も選択
可能と柔軟に対応してくれるのは良かったです。

食事場所はレセプション棟1階にあるメインダイニングで。

この他にも隣に古民家の個室が2室(別途サービス料10%加算)と
普通の?小部屋が5室(先着順で無料)あります。
スタッフから個室についての案内はありませんでした。
個室希望の場合は自分から申し出ないと利用できないみたいです。
ダイニングの椅子もこだわりのデザインチェアで「この椅子に座りたい」
という椅子指定のリクエストが可能だそうです。
何組かのお客さんは個室利用だったみたいでダイニングは私たちの
他に1組の夫婦のみでした。
席の間隔が広く静かで個室でなくてもあまり気になりませんでした。


お品書き

宿泊当時コースは2種類ありました。
肉料理が付く「早苗饗」と肉料理無しのオールベジの「早乙女」。
先に宿泊したブロ友さんから肉料理無しで十分、と伺っていたので
「早乙女」を選択しました。
現在は早苗饗が標準コースになっているみたいです。


冷水

テーブルには予め手書きのメッセージと共に冷水が用意されてました。


お酒

お酒を頼んだら雪だるまみたいなかわいい徳利が登場。
上半分は蓋兼お猪口になっていて、中には一回り小さいお猪口も入って
います。


葉たまねぎのスープ

昆布で出汁をとったスープ。
米油と胡椒も入っていました。
玉ねぎの甘さが広がる優しいスープ。


本日の前菜


前菜アップ
ふきのとうと胡麻豆腐、佐渡産もずくとこごみ、えごと甘草?の酢味噌和え、?

写真右下の料理が何だったか忘れてしまいました。
独活の和え物だったような…(間違っている可能性大)
山菜たっぷりの春の味覚満載の前菜。
えごは海藻の加工食品でエゴノリを煮溶かし、練って冷やし固めたもの。
私の出身秋田ではスーパーで売っているのですが他の県で見たことは
ありませんでした。
調べたら佐渡の郷土料理なんですね。
知らなかった~。
手作りの刺身こんにゃくの磯風味みたいな感じです。


前菜アップその2
甘草のナムル、たらの芽の胡麻和え、豆腐キッシュ、芹の白和え

こちらも山菜満載。
山菜と一言に行っても種類も味もそれぞれ違って面白い。
キッシュは卵を使わないお宿こだわりの1品。


オーガニック野菜の生春巻 オリジナルソースを添えて

具は菜の花、紅芯大根、雪下人参、ふきのとう。
生春巻きって具がぎっしり詰まっていて結構お腹に溜まりやすい
ですがこれは野菜のみなのでさっぱりしててパクパク食べられます。
ソースはかんずり入りでぴり辛。
かんずりは唐辛子に麹を加えて熟成させた新潟に古くから伝わる
調味料です。
お皿がとっても素敵。


かぶら蒸し?

お品書きにはかぶら蒸しと書いてありますが、かぶら蒸しってこんな
見た目じゃないですよね…
煮物に変更になったのでしょうか?
料理が変更になったときはお品書きもちゃんと訂正して欲しいです。
里芋、蓮根、お麩?、ほうれん草の煮物だったかな?


せり鍋

具はせりと鶏つみれのみ。
鶏つみれは生姜入り。
あれ?チェックインのときにスタッフが夕食はオールベジと説明して
ましたが、鶏つみれってベジ料理なのでしょうか(笑)?
この鍋を食べて思ったのは三水館さんの草鍋。
複数の草が山盛りな三水館さんの野趣あふれる草鍋と比べると
インパクトが薄いというか物足りない感じ。
三水館さんの草鍋の鶏つみれも生姜入りで旦那とそっくりだね~と
話してました。
(こっちの方が具もスープの味も劣るけど…)
もう1組のお客さんたちも同じことを思ったみたいで「鹿教湯温泉の
あの宿の~」という会話が聞こえてきました(笑)
せりだけじゃなくもう少し他の草もあった方が良かったかな。
私は秋田出身で秋田の郷土料理のきりたんぽ鍋はせり必須です。
自宅でも作るので私も旦那もせりはよく食べてて物珍しい感じも無く。
三水館さんの草鍋を知らず、せりもあまり食べたことが無い人なら山の
宿らしい山菜鍋として感動するのかもしれません。
せりが多くて味も単調なので後半持て余し気味でした。


季節の取り回し鉢
ひじき煮、昆布と独活のきんぴら?、ふき味噌?、香の物

ご飯のお供いろいろ。


ご飯

あらゆるお米の中で最高級とされる新潟県南魚沼産のコシヒカリ。
土鍋炊きで米粒がピカピカに光っています。


ご飯のお供無しでそのまま食べても美味しい。
今まで宿泊したお宿の中でも指折りの美味しさです。


私も旦那もおかわりしちゃいました。
おこげ付き♪
おこげの香ばしさもたまりません。

お味噌汁

味噌は自家製の米味噌。
しっかりお出汁が利いたお味噌汁でした。


お茶

湯のみが素敵。


本日のパティシエプレート
豆腐(豆乳?)プリン メープルソース
ル・レクチェのアイス マーマレードソース

デザートは場所を変えてラウンジ「小屋組」でいただきました。
手作りスイーツが2品もあって嬉しい。
プリンもアイスも美味しかったです。


食後のお楽しみ

ラウンジ「小屋組」と「hito-bito」では19時からバータイムでお酒も無料で
飲むことができます。
日本酒、焼酎、ウイスキー、果実酒があってラウンジ毎に置いてあるお酒
の種類が若干違いました。
お酒好きの方には嬉しい太っ腹サービスです。


里山十帖さんの夕食は有機・無農薬の野菜や山菜を中心としたものです。
化学調味料不使用で調味料は無添加・天然醸造にこだわっています。
濃い味が好き、肉や魚をたっぷり食べたい方には不向きです。
素朴な里山料理といった感じで豪華な旅館料理とは異なります。
高級食材を使用した旅館料理を期待して行くと肩透かしを食らうかもしれ
ません。
正直料理には全く期待していませんでしたが、意外と良かったです。
特に土鍋炊きのコシヒカリは絶品でした。
他の料理も絶品という程ではありませんが、体に良さそうな健康的ないい
意味で普通の料理でした。
肉料理無しのコースでしたがご飯をおかわりして丁度いい量でした。
たくさん食べる方は肉料理付のコースの方がいいでしょうね。
器は幕末~明治期の錦手、伊万里の印判など骨董で思わずまじまじと
見てしまう程素敵なものばかりでした。
一般的な旅館料理とは大きく異なるので好みがはっきり分かれそうですが、
健康志向、山の幸を楽しみたいという方にはいいのではないでしょうか。


※プレオープン期間の宿泊です。
サービス等グランドオープン後は変更になっていることもあるかと
思いますのでご注意下さい。



続く