だいこんの花 再訪2012.9 ⑥夕食 | くまの温泉旅日記

くまの温泉旅日記

宿の情報は宿泊当時のものです。
最新の情報は宿のHP等でご確認下さい。
あくまで個人的な感想ですので参考程度にご覧下さい。
記事、写真の無断転載・転用は禁止です。

だいこんの花さんの夕食をご紹介します。

参考までに過去の宿泊時の夕食はこちら。
温泉山荘 だいこんの花 ⑥夕食
温泉山荘 だいこんの花 再訪2011.9 ⑥夕食

母屋にある個室風ダイニング「コの字」でいただきます。

個室“風”なので完全個室ではなく、隣や向かいの席の声が聞こえることもあります。

お品書き

震災後夕食の量が減りました。
別注料理が何種類かありお好みで注文できます。


ギネス

旦那の注文。


塩三種

左から紅塩、塩釜の藻塩、竹炭塩。
お好みで料理につけていただきます。


名残の夏野菜と戻し鮑のサラダ仕立

とうもろこし、ゴーヤ、プチトマト、パプリカ、赤キャベツ、レタスなどのお野菜に
鮑がトッピングされています。
オリーブオイルに鮑の肝を混ぜたドレッシングがかかっているのですが、これは好みが
はっきり分かれる味です。
肝が好きな人には堪らないでしょうが、そうでない人には…
肝が苦手な旦那はこの料理は30点(100点満点中)と厳しい評価でした。
正直私も肝が無い方がいいように思いました。
一昨年の生臭さが際立った酒盗醤油、去年のかなり辛い韓国風味付けの鮪といい、
魚介を使った料理は好みがはっきり分かれる味付けが多いように感じます。

焼き茄子のポタージュ

ほっこり優しい味です。
香り付けにごま油がかけてありアクセントになってました。


別注料理 大根餅の揚げ出し

もっちり食感の大根餅。
大根餅の上にのっているのは鱧のから揚げだったような気がします。
お出汁と料理長特製の柚子胡椒がよく合います。
これはとても美味く注文して良かった~。
旦那は最初の料理が大根餅だったら良かったのにとポツリ。


別注料理 秋刀魚の塩焼き

よく脂がのった秋刀魚。
美味いに決まってます。


だいこんの花 初秋の名物 温かいかぼちゃのフォンデュ

夫婦でお気に入りのかぼちゃのフォンデュ。
気のせいか少し味が変わったように感じました。
2010年のときはかぼちゃのペースト、チーズの他に生クリームを使用している
との説明でした。
今回は牛乳を使用との説明でした。
旦那曰く以前の方がもっとコクがあって美味しかったと。
今回のかぼちゃのフォンデュも十分美味しいのですがね。


日本酒

旦那の注文。
ほっそりとしたオシャレなグラスです。


冬瓜スープ煮 蔵王産本鴨じぶ煮

じぶ煮(治部煮)は鴨肉を使用した金沢の郷土料理だそうです。

鴨肉に片栗粉か小麦粉がまぶしてありつやつやしてます。

粉でコーティングしてあるので鴨肉がぱさつくこともなくぷりっとしてて噛むと
肉の旨味が感じられます。
冬瓜もお出汁がよく染みてます。


別注料理 新玉ねぎの丸ごと煮?

料理名は適当です。
丸ごと煮込まれた玉ねぎに肉厚なベーコンがトッピングされています。
うん、普通によく煮込まれた玉ねぎの味です。
あまりに普通すぎてこれは無くてよかったかも。


チョイスメニュー
レタスと蔵王牛冷しゃぶ

または
トマトと吉次のアクアパッツァ
夕食開始時にどちらかを選択します。
私たちは一皿ずつにしました。


レタスと蔵王牛冷しゃぶ

お野菜はレタスの他万願寺とうがらし、ネギ、大根の鬼おろし。
鬼おろしには柚子胡椒が混ぜてあったような。
ポン酢またはごまだれでいただきます。
お肉は折りたたまれていますが広げるとけっこうな大きさでボリューム満点。
お肉はレアな感じの絶妙な火の通りで鮮やかなピンク色です。
脂身がほぼ無い赤身のお肉でしたがお肉の味がしっかりと味わえて美味しかったです。


トマトと吉次のアクアパッツァ

本当はもっと綺麗に盛り付けてあったのですが、吉次が見えなかったので盛り付けを
崩してから写真を撮りました。

吉次って聞いたことが無かったのですがキンキのことなんですね。
宮城では鯛に代わる祝い魚として食べられているそうです。

適度に脂がのっていて私は鯛よりも好きです。
アクアパッツァは魚介を白ワインで煮込んで作りますが、だいこんの花さんでは
白ワインではなく日本酒を使っているそうです。
魚介の旨味と日本酒が織り成すスープが絶品です。
旦那は苦手な味と言っていたけど私はすごく美味しいと思いました。
スープもごくごく飲んじゃいました。


白石市佐藤さん自慢のひとめぼれ
木の子汁
自家製お漬物

ご飯は提供するのに20分くらい時間がかかるそうで、毎回食事の中盤で今から
準備してもよろしいですか?とスタッフから確認があります。
たぶん鍋炊きで炊きたてを用意してくれているのだと思います。

未確認で私の推測ですが、鍋炊きだと蒸らす時間も含めるとだいたい20~30分
くらいですよね?
ゲスト毎に食事の開始時間やペースも違うので個々のゲストに炊きたてのご飯を
用意するのは手間のかかることだと思います。
だいこんの花さんのご飯はいつも炊きたてでふっくらつやつやしていて美味しいです。


デザートの前にランチョンマットを交換します。

私と旦那それぞれ違う絵柄でした。
月替わりでスタッフの手書きです。


季節の自家製アイス

大根のアイスでした。
大根と聞いた瞬間緊張が走りました。
と言うのも、だいこんの花さん常連の甘栗さんが過去に食べていて味の感想が、


大根の苦味が際立つ失敗作だと思いました…。
とか、
その昔、ここで大根おろしをそのままかためたような大根のアイスでえらいめにあった
など
ブログで言及されていて、お気に入りの宿なのに大根のアイスだけは何度も話題にして
たのでよっぽどすごい味だったんだろうなぁと印象に残っていたのです。


これが噂の大根のアイスか、とドキドキしながら食べると意外とイケました。
すごく美味しいという訳ではないものの、ミルク(ココナッツミルク?)ベースのアイスで
後味がほんのり野菜風味な感じでデザートとして普通に食べられる味でした。
きっと澤料理長、改良に改良を重ねてこの味を生み出したんだろうなぁなどど想像すると
感慨深いものがありました。
アイスの上の赤いのはザクロだったかな?
下にコーンフレークもありました。
アイスの横に添えられているのは柿のコンポートです。
この柿のコンポートがちょっと残念なお味でした。
甘みがまったく感じられず無い方が印象良かったかも。


前回の宿レポでも触れましたが、震災後料理のボリュームが減っています。
通常メニューだけだとたくさん食べる方にはもの足りないかもしれません。
これまた前回の宿レポでぐちぐち書いた苦手食材への対応ですが、今回も宿泊予約のときに
「主人の苦手食材を可能であれば取り除いて欲しい」とだけお願いしました。
前回のように好き嫌いは客のわがままで迷惑だと言わんばかりの高圧的な文章の紙を
渡されるようなことはありませんでした。
宿で出来うる範囲で最大限の対応をしていただきました。
宿泊前は去年と同じ対応をされたらどうしようと不安だったのですが、今回はストレス
なく美味しい夕食を堪能しました。


※2013年11月13日追記
2013年11月13日現在だいこんの花さんのHPには、
料理変更について
アレルギーがおありの場合は可能な限り取り除く対応をさせていただいておりますが、
盛り付けや味が変化する場合がございますので予めご了承ください。
その他、苦手な食材やお料理に関しての献立変更には対応致しておりません
と記載されています。


今回は苦手食材に対応してくれたけど本当は迷惑だったんですね(泣)
2011年の宿泊で感じた歓迎されていない雰囲気は気のせいじゃなかったみたい…
2年続けて面倒な客がまた来たと思われてたんだろうなぁ…
大好きな宿でしたが私たちは宿にとって招かれざる客だということがよくわかりました。

旦那にとって苦手食材を出されるのはストレスです。
ここよりも安い宿泊料金で私たちがお願いする前に
「何か食べられない食材はございますか?」
と聞いてくださって苦手食材に対応してくれる宿はたくさんあります。
私たちにとっては高額な宿泊料金を払って、わざわざ食べられない苦手食材を出す宿には
泊まりたくありません。
さようなら、だいこんの花…


アレルギー対応として可能な限り取り除く対応をするそうですが重篤なアレルギーが
ある方には取り除くだけの対応では不十分だと思います。
アレルギーがある方、苦手食材がある方、食事制限がある方にはおすすめできません



続く