温泉の湯をかけ合って神に感謝する奇祭「湯かけ祭り」が大寒の20日早朝、群馬県長野原町の川原湯温泉にある共同浴場「王湯」で開かれた。コロナ下で中止が続いてきたが、4年ぶりの開催。下帯姿の男性34人が豪快に湯をかけ合い、「お祝いだ」の歓声が温泉地に響いた。

 神事の後、総大将の篠原健さん(47)の合図で湯かけ合戦が始まり、紅白の組に分かれた参加者が「お祝いだ、お祝いだ」と叫びながら相手に湯を浴びせた。最後は紅白のくす玉を割り、中に入っていたニワトリを奪い合った。

 祭りは見物客を含めて大勢が参加する上、近距離で大声を出すことから、感染症対策を講じることが困難としてコロナ下の2021年から開催が見送られていた。