群馬県中之条町六合地区の町営日帰り温泉施設「尻焼温泉 弁天の湯」が19日、同町入山の旧入山小跡地に開業した。近くの尻焼温泉の湯を引き込んでおり、温泉気分を満喫できる地区の新たな交流拠点となる。

 施設内には、洗い場4カ所を備えた男女浴室と更衣室、ゆったり過ごせる休憩室がある。看板などの字は地元の六合中生徒が手がけた。看板には2年生の田村縁さんと1年生の米さん姉妹の字が、タオルとのれんには1年生の山本悠人さんの字が使われている。

 初日は午後0時半のオープンと同時に住民が続々と訪れ、記念品が配られた。早速利用した人たちは「いい湯でした」と笑顔を見せていた。

 弁天の湯は、温泉施設「バーデ六合」が入っていた六合温泉医療センターの建物の老朽化や地区の人口減少を踏まえ、施設継続を検討する委員会で協議し、現在地への新築が決まった。温泉のパイプは同センターから新施設まで延伸。バーデ六合は閉鎖した。隣接地には、9月に開所した六合診療所がある。

 町六合支所は「町内外の人に利用していただけるとありがたい」としている。

 料金は町民200円(小学生未満無料、小中学生・65歳以上100円)、町外者400円(3歳未満無料、中学生以下300円)。午後0時半~午後7時半。月曜定休。敷地内の舗装工事のため22、23の両日は休館する。問い合わせは同支所(☎0279-95-3111)へ。