ヒトに感染するウィルスには3つのタイプがあることを前回触れましたが、ウィルスはヒト以外に動物や植物、細菌等にも感染します。
ウィルスには以下のように様々な形態があります。
※核酸としてRNA(青色)をもつものとDNA(ピンク色)をもつものがあります。
(前回参照 ヒトに感染するウィルスの3タイプ | 65才からの挑戦 (ameblo.jp) )
以下は2003年に中国を中心に世界規模で流行した「SARSウィルス(SARS-CoV-2)」(コロナウィルスの一種)の模型ですが、今大流行している「新型コロナウィルス(COVID-19)」もほぼ同様の構造です。
※遺伝子RNAをエンベロープ(脂質二重膜の殻)が覆う構造になっており、その表面には「スパイクタンパク」「エンベロープタンパク」「膜タンパク」「ヘマグルチニンエステラーゼタンパク」等が配置されています。
エンベロープの表面にあるこの「スパイクタンパク質」と、ヒトの「細胞膜のタンパク質」(受容体)が結合することで、ウィルスは細胞内に侵入していきます。
次回は侵入したウィルスがどのようにして増殖するのかを見ていきましょう。
※「人体の取扱説明書」(ニュートン別冊)から引用しています。