人類史上、最初、「ホモ・サピエンス」「ホモ・エレクトゥス」「ホモ・ネアンデルタール」に対して弱い立場にあり、地球上の隅っこでひっそりと暮らしていたのですが、何故、そんな「弱者」だった「ホモ・サピエンス」が、最終的に唯一生き残ったばかりでなく、地球上で最も支配的な生物となったのでしょうか?

 

 

鍵は「言語機能の発達」と、それによって「社会を形成したこと」にあります。

 

「ヒト」の歴史の中で、テクノロジーの進歩が飛躍的に進むタイミングがあります。これを「技術革命」あるいは「技術革新」といいますが、最初の技術革命は、狩猟を始めたこと=「狩猟革命」です。これに続く第2の革命が農耕を始めたこと=「農耕革命」です。

 

 

「狩猟」はほぼすべての「ヒト」が獲得した能力ですが、中でも「ホモ・エレクトゥス」は長距離を走れること、「ホモ・ネアンデルタール」は身体が大きく強靭であったことから、「ホモ・サピエンス」よりも「狩猟」に優れていました。

 

このため大型霊長類からホモ属に進化したての頃は、「ホモ・エレクトゥス」「ホモ・ネアンデルタール」「ホモ・サピエンス」よりも繁栄していたのです。

 

 

ところが、「狩猟革命」「農耕革命」の間に「ヒト」のなかでも「ホモ・サピエンス」だけに「認知革命」が起こったと考えられています。

 

これによって「ホモ・サピエンス」「意思」や「思考」の伝達が可能となり、「社会的生活」を営むことができるようになって、「文化」が生まれたといわれています。

 

この「認知革命」が、「ホモ・サピエンス」がホモ属の中で唯一、この世に生き残る源泉となったのです。

 

「社会的つながり」「コミュニケーション能力」こそ、唯一「ホモ・サピエンス」が現存する理由であり、これが妨げられることは現代の「人」にとって「最大のストレス」なのです。

 

 

 

 

 

これまで、「病気にならない新常識」(古川哲史著)から、気になったところをいろいろ見てきましたが、この本の最後には、結局「病気にならないために必要」なのは、「運動」、「食事」、「睡眠」、「社会的つながりを持つこと」の4つであるとしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※「病気にならない新常識」(古川哲史著)から引用しています。