メーカーが「自社の技術や資源に注目して売りたいものを作る」(=「シーズ志向」)より、「顧客が欲しいものを作る」(=「ニーズ志向」)方が、商品は売れます。
売れる商品を作るためには、「顧客が求めているもの」を知る必要があります。そして、その「顧客の声を聞くための活動」こそが「リサーチ」です。
限られた経営資源を経験や勘といった当てずっぽうの方策に頼るより、「リサーチ」によりその妥当性をチェックしたマーケティング戦略を行うことで、「商品の売上の精度を向上させる」ことができるのです。
「リサーチの目的」は大きく分けると2つに分類できます。
それは「問題の発見」と「問題解決のための情報収集」です。
「問題の発見」とは、「顧客が何を求めているのか」を見つけたり、「新たなニーズを発掘」したりすることです。
「問題解決のための情報収集」とは、顧客が「現在提供している製品・サービスにどれだけ満足しているか、あるいは満足していないか」を調査したり、「商品・サービスの改善点」を発見したり、「消費者間のトレンド」を捉えたりすることです。
そのためには、「アンケート」等が有効な手段としてよく用いられます。
「問題を発見」してからまた、「問題解決のための情報収集」も行うため、「リサーチ」は一つのマーケティングプロセスの中で「何度も繰り返し行われる」ことになります。
「消費者のニーズが多様化」している現代ではニーズを掴むことがなかなか難しくなってきており、より「リサーチの重要性」が増しています。