ガントレット・ボタンをはずしてみる! | カフリンクスの日々~実践!カフスのつけ方・使い方

カフリンクスの日々~実践!カフスのつけ方・使い方

カフリンクス(カフスボタン)の付け方・つかい方。スーツだけじゃない実践コーディネイトを写真画像で解説。タテオシアン、トンプソン、ダルビー、モンアート、ルイ・ファグラン、エリザベス・パーカー、KJDなどインポート・ブランド好き。シャツのアイロン、たたみ方も。

普段は留めているボタンを外すことで涼感を得られないかという試みの第2弾です。

ガントレット・ボタンというのは、剣ボロについているボタンのこと。剣ボロ(Sleeve placket)というのは、シャツの袖先の切り込みというか、筒が開いたようになっている部分です。この構造があることで、すんなりと手が通るけれども、しっかりと手首を包み込むことができるというカフスの機能が生み出されているともいえます。

しかし、そこのボタンは一体何のためについているのでしょうか?
$カフリンクスの日々~実践!カフスのつけ方・使い方-ガントレットボタンの使い方?
一説には、上の画像のようにちょっと腕まくりをしたときにカフスを留めておくためとも言われています。剣ボロそのものが腕まくりをしやすいように設けられている構造だという意見もあるようですから、元々はそういう機能を担っていたかも知れません。しかし、実際のところ、そのような使い方をされているのを見たことはありませんが。

で、このボタンを外しておいたら、シャツの内部の風通しがよくなりはしないかというのが今回の趣旨です。

思いつきのきっかけは、袖口にゆったり感をもたせることができた、この組み合わせでした。
$カフリンクスの日々~実践!カフスのつけ方・使い方-Elizabeth_Parkerエリザベス・パーカー
チェーン式のカフリンクスは足が長めのために手首まわりにゆとりが生まれています。そして、シャツにはガントレット・ボタンがなく、また、袖そのものが比較的ゆったりしているせいもあってか、袖口からの空気の動きが感じられ、袖の中がサラッとして快適に過ごせることに気づいたのです。

ならばということで、ガントレット・ボタンを外してみたのが下に示すふたつの例。
$カフリンクスの日々~実践!カフスのつけ方・使い方-TATEOSSIANタテオシアン
$カフリンクスの日々~実践!カフスのつけ方・使い方-Louis_Faglinルイ・ファグラン
やってみてわかったことですが、開口部ができることで風通しがよくなる、という効果はあまり期待できないようです。しかし、袖という腕を包む布の動きにおいて自由度が増すせいか、袖の内部は少し快適に感じられました。クールビズの一環として、試してみる価値はあると思います。

その一方で、いつもは留めているボタンを外すとだらしなく見えたりはしないかという心配もあろうかと思います。なので、今回は二例とも全体は敢えてカジュアルめにまとめてみました。どうしても気になるようならば、キチッとすべきときはボタンを留めるように気をつけていればよいと思います。

GenRock店長でした。