今日は在宅勤務だった。
在宅の日は少しだけ心が軽い。
通勤もない。
雨も関係ない。
喫煙所へ向かう時間すら短縮できる。
今日は平和かもしれない。
そんなことを考えていた。
甘かった。
ある製品の納期がかなり厳しかったため、お客さんから
「後で注文するから先に作っておいて」
と言われていた。
社会人なので従った。
注文書はない。
だが納期はある。
そんなよく分からない状態で製作を進めた。
そして明日には完成するところまで来た。
そこで私は思った。
そういえば注文書がない。
当たり前である。
仕事というのは基本的に注文があって成立する。
そこでお客さんへ連絡した。
注文書をお願いした。
すると返ってきた言葉がこちら。
「納期ヤバいって言ってたから、もういらないって伝えてたと思ってたよ。」
は?
思ってたよ。
である。
伝えた。
ではない。
思ってたよ。
である。
私はエスパーではない。
残念ながら他人の脳内会議には参加できない。
もし本当に伝えていたならまだ分かる。
しかし今回は
「伝えたと思っていた」
である。
その瞬間、私は理解した。
この案件は終わった。
いや、正確には私が終わった。
なぜなら未来が見えるからである。
上司
「ちゃんと確認しとけよ。」
未来の私
「ですよね。」
ここまで鮮明に見えている。
不思議なことに、お客さんの記憶違いよりも先に私が怒られる未来だけは見える。
人間には予知能力があるのかもしれない。
本日の限界観測結果。
・在宅だから平和だと思った
・注文書なしで製作開始
・お客さんの脳内ではキャンセル済み
・上司に怒られる未来だけ見えている
以上です。
来世ではアベンジャーズのスタメン入りを予定していますが、
現世では他人の「言ったつもり」と戦っています。