お母さんさんからのメッセージを紹介していきます。前回の「お母さんの思い」Part2です。
今回ご紹介する方は…
「いつか起こるかもしれない」と思っていた原発事故は、現実に起きてしまいました。私たちは今、3.11以前とはまるで違う、未知の世界に生きています。
「こんな酷いことがあっていいのか?」と胸が痛くなるような思いで見ていたチェルノブイリの子どもたちの惨状が、これから私たちの子どもにも降りかかるかもしれないのです。子どもたちは何も悪くないのに。
これから先、命をつむいでゆく子どもたちを、大人は命がけで守らなければなりません。あまりにも恐ろしく、現実から目をそらしたくなるかもしれないけれど、そらしてはいけない。目をそらさず、投げやりにならず、できるだけのことをしなければならない。それが、こんな世界を子どもたちに残してしまった大人の、せめてもの償いです。
いまだ、原発事故の被害の本質を理解しないのか、お金や利権に目がくらんで感覚が麻痺しているのか、原発を推進しようとする大きな力がはたらいています。
目の前の惨状を見て下さい。失われたものの大きさを感じて下さい。
私たちはみんな、生きものでしょう?
命をないがしろにして、何のための経済か?
豊かに暮らせない環境にしておいて、何のための電気か?
自然の恵みの山を、森を、川を、海を汚染して、得られるものなどあるのか?
わたしたちは今、命というところに立ち返り、なにが大切か、もう一度考えなければなりません。
原発はいらない。
(つづく)