※※※このブログは2021年4月〜6月の振り返りの妊娠記録になります。


※※※この先の話は、NIPT(出生前診断)や人工死産(中期中絶)等の話題を含み、非常にセンシティブなことを書いています。ご留意ください。また、不快に思われる方は閲覧をお控えくださるようお願いいたします。








画像はさみます↓










今回の件で、
心に残った言葉について
書きたいと思います。 



 
「もう産めませんよ」

近所の産婦人科の助産師さんに
言われた言葉です。

羊水検査の速報値が出ず、
通常法の結果を待っている間、
妊婦検診に行ったときのことです。

そのときにはじめて近所の産婦人科で
「NIPTで陽性となり、
羊水検査の結果待ちです。
陽性ならあきらめる方向です」
と医師&助産師に告げました。

医師は、クールな表情で、
「そうでしたか。。」
と淡々とした反応だったように思います。

医師が、診察が終わって出ていったあと、
助産師さんと二人きりになったときでした。

同世代くらいの助産師さんです。
その助産師さんから、

「私、前の職場で障害児も
担当していたこともあるのですが
いろんな支援もありますよ。
産むこともできますよ」

のようなことを言われました。
いきなり、でした。

(私の今までいろいろ悩んできた点や
家庭状況も聞かずに、
なんで唐突にそんなこというんだろう)

(私だって簡単に決めたわけじゃない。
いろいろ調べて、考えて、
悩んだあげくの苦渋の決断なのに…) 

と思って悲しくなってしまいました。

しかし、ここで真っ正直に
応答するのも大人げない、と思い、
悲しい気持ちやムッとした気持ちをこらえ、
「そうですね。わかっています。
でも、いろいろ考えて、決めたことです」
と答えました。

そしたら、
「でも、いまあきらめたら、
もう産めませんよ」
と。。

追い打ちをかけるように、 
言葉をかけられて。。

私も、もちろん
「もう妊娠は厳しいだろうな」
「この子を諦めたら、もう子どもは無理かな」
と思いました。何度も。

でも、
「自分の年齢を考えて、
最後になるだろうから、産みたい」
というのは、
私の都合で、私のエゴだなあ、
と私は思いました。

そんな葛藤があっての結論だったのに。。

それを何も知らない助産師さんから、
ザクッと言われて。。

さすがにいろんな思いがバッと吹き荒れて、
それまで我慢してたはずの涙が
つい、ポロッとでてしまって。。

「わかってます。
最後の妊娠だろうと私も思います。
でも、最後だとしても、
私なりにいろいろ考えて
産めないと思ったんです」
「……だって、障害児を抱えて
母の介護はどうするのか。
仕事を辞めることになったら、
どうなるのか。
夫の人間関係だって……涙」
最後のほうの言葉は声にならず。。

泣き出した私に、助産師さんは、
まずかったかな、という表情をして、
だまりこんでしまいました。 

「すみません。。。
もう夫婦で決めたことですので。
いろいろとありがとうございました」
と言って涙をふいて、部屋を出ました。

助産師さんも、
悪気があってのものではないですし、
仕事柄、一生懸命ゆえの
発言だったかと思います。

しかし、助産師さんの
「もう産めませんよ」の言葉は、
私もわかっていて。。。
42歳で、もう次はないだろう
ということも覚悟の上で。。。

だからこそ、よけいに、、
グサッと胸に刺さってしまったのかもしれません。

 
そしてあらためて
助産師さんの言葉を考えると、、

「私が若くて、また妊娠できそうなら
子どもの生命をあきらめて、
私が再び妊娠できそうもない年齢なら
子どもの生命を生かすようすすめる」

のようにもきこえて。  

「もう産めないから、産む」の?

と助産師さんを
問い詰めたき気持ちにも駆られました。。

あの助産師さんは、
35歳の女性には「あきらめる」ことに
反対しないのかな、と。

助産師さんのほうにも
「赤ちゃんを産んでほしい」という思いがあって、 私の気持ちを変えさせたくて、 
心に響きそうな言葉を
かけただけかもしれませんが。。

言葉は難しいですね。

ただまあ、一番思うことは、
私の事情を聞いてくれたり、
しっかりとした面談のあとだったり、 
ある程度、コミュニケーションをとったあとに
かけられた言葉ならもうちょっと違った、
ということです。

「育てられますよ。産めますよ」も
「もう、産めませんよ」も、
私の話をきいたうえで、
言葉をかけてほしかったかな、と。

それもない状態で、
いきなり、だったので、
私は、よけいにムっときて、
悲しくなったのでしょう。
「何も知らないくせに」と。


とはいえ、反対の言葉である
「また産めますよ」も、 
同じように傷ついてしまう言葉でした。



人工死産(中期中絶)をした病院で、
死産後に助産師さんから言われました。
「これが無事に終わったら、
また、産めますよ」と。

あと、分娩後の診察で、担当医にも、
「胎盤はきちんと出て、子宮は大丈夫ですね。
また、産めますからね」
と言われました。

どちらも、私の事情を考えて、
思いやりの言葉だったのでしょう。

でも、
「もう、産めないよ。。
期待をかけるようなこと言わないで。
望みをつなぐような言葉をかけないで。。」
と思ってしまいました。

「はあ。まあ…はい」
のような変な反応しか返せませんでした。。


あと、夫にも、入院中、とある話題で
「次の妊娠に響いたら」
みたいな発言をされたときにも、
「次、はないと思うよ。
年齢も年齢だから。
次、を考えないで」
と慌てて強い調子で否定してしまいました。

「また産めますよ」も
「次の妊娠」も
言ってしまうほうの気持ちもわかりますが、
聞くほうとしては、
つらいものがあるなぁと、、



「もう産めませんよ」
「また産めますよ」
真逆の言葉ですが、
どちらの言葉も苦しかった。。

と感じたことを書いておきます。。



 

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