気がつけば僕ももう今年の誕生日で30歳。
昔は「30歳」なんてトンデモないオッサンだと思っていましたが、やっぱり若い子にはそう見られているのでしょうか。
でも僕、実年齢よりも若く見られますけど!(笑)
そして今日はもうすぐ30歳になるこんなオッサンバサーから、10代~20代前半の男性バサーに向けてアドバイスをしたいと思います。
※読んで不快になる人もいるかもしれませんが、ご了承ください。
若いときは「デカバス釣りまくってる」とか「誰よりも釣りが上手い」とか「年間釣行回数が●●回!」とか、はたまた「イケメン」だとか、そういうことが「カッコイイ」という価値観だったりします。
でもそれ、残念ながらハタチ過ぎまでの話です。
昔、クラスでバカにしていたアイツ。そんな奴らが「スピード出世でもう管理職やってるらしい」とか「事業を興して年収ウン千万らしい」などと噂されはじめます。
そのとき、あなたがただ周りの友人数人から「釣りウマ」と言われるだけの青年だったらどうでしょう。
きっと同窓会で顔を合わせたとき、あなたはその人の顔を直視できないでしょう。
あなたがどんなにイケメンで釣りウマだったとしても、大人になったクラスの女子たちは多くがあなたよりもその彼に魅力を感じているでしょう。
ましてや、親のスネをかじって釣りばかりしているようなら、鼻で笑われ相手にもされないでしょう。
残念ながらこれがリアルな現実なんです。
似たようなケースで、今では同窓会に出て来れなくすらなった「元ガキ大将」を数人知っています。
ある程度の年齢になったとき、先ほど書いた「デカバス釣りまくっている」とか「年間釣行回数が●回!」というアイデンティティが世間からは最高にカッコ悪く見られる瞬間がやってくるのです。
男は、22~23歳を境にどんどん「格差」が生まれていきます。
それは隠しても隠しきれない、そして時が経つほどに明確にその差を大きくしていきます。
なんのおもしろみもない意見ですが、たいてい結局はマジメに勉強していた奴がいわゆる「勝ち組」になっています。まれにそれに当てはまらないレアな人物が出てくる場合もありますが、統計でいうと疑いようのない事実です。
決して「多くの時間釣りをしている」ことを否定しているわけじゃありません。それは個人の自由ですから。
ここではあくまで、「釣りだけしている」ということに警告を鳴らしているのです。
大切なのは、その大好きな「釣り」の先に何があるのかです。
この言葉の意味がわからない若年バサーがいたとすれば、それは相当ヤバいと思ってください。
「釣りが上手いだけ」では狭い世界に生きているほんの数人からしか評価されません。
大切な人を養うこともできなければ、満足に家賃さえ払えない、税金すら納められないでしょう。
「自分には釣りしかない」もしそう思うのであれば、なおさら釣りだけをすることは止めるべきです。
その先を考えるべきです。
例えばガンクラフト平岩氏やデジーノ神谷氏など、今釣り業界で活躍している先人たちは、多くが「その先」を若い時にしっかり考えることができた人たちです。
また、「その先」を考えた末にあえてこの業界を去った者も多くいるでしょう。それもまた1つの正解かもしれません。
一見夢も希望もないように聞こえるオッサンバサーの戯言ですが、10代~20代前半の方々よりはそれなりに世間を見てきた人間の戯言です。