春分の日セッション2017。 | ジェノクロス もっくんの 『GENOCROSS from 紀ノ川』

ジェノクロス もっくんの 『GENOCROSS from 紀ノ川』

オカッパリ専用オリジナルバスロッドブランド 『GENOCROSS(ジェノクロス)』の情報をはじめ、モニターを務めるガンクラフト製品、デジーノ製品のインプレッション、そしてそれらを使用したもっくんの釣行記やコラムをお届けします。

18歳で免許をとってから今日に至るまで11年間、幼馴染である友人DAIKIと毎年欠かさずに行なっている定番行事春分の日セッション

 

かつては2泊3日の大型遠征であり、しかも暦通りの「春分の日」に行なっていたこのセッション釣行も、お互いが家庭を持ち、社会人として成長するとともにだんだん簡素化され、今では単日のプチ遠征と化しました。

しかし今でもこの釣行は、若き日に胸を躍らせながらクルマを走らせた頃を思い出させてくれる、僕たちのライフワークなのです。

 

向かったフィールドはかつて僕たちが人生で初めて大型遠征を行なった、淡路島野池でした。

 

 

 

 

【2017年3月29日: 淡路島野池 with DAIKI】

 

昨年もそうでしたが、少しでもかつての遠征気分を味わおうと、この釣行は前夜出発。

夜8時半ごろに和歌山を発ち、深夜12時前に神戸市内のホテルにチェックイン。

しかし仮眠わずか3時間で起き出し、早朝5時前にホテルを発ちました。

こう考えるとめちゃくちゃ割高な宿泊ですね(笑)

 

 

朝は7時前に釣り開始。

まずはこのブログでその名を世間に知らしめた(?)、春の超定番「ジョイクロスト池」へ。

・・・・しかし昨年の晩秋以降、絶不調だと言われるだけあって、ジョイクロスト池は完全沈黙。。。

朝イチだけを狙いに来た弟まーやんと偶然出会い、3人でしばらく釣りをしましたが、見えバスはおろか一切の反応はありませんでした。

 

その後、別の池に移動。

するとその池はジョイクロスト池よりもはるかに季節が進行しており、すでにシャローをうろつくデカバスがちらほら。

先のジョイクロスト池があまりに無反応だったので2人して興奮し、スモラバやネコリグでサイト開始。

しかしわずかに反応する個体はいるものの口を使うまでには至らず。

でも意外な方法がその重い口をこじ開けたのでした・・・・!

 

 

 

その方法はまさかのバイブレーションでのサイト!!

見えていた中で一番デカい、この見事な50アップを捕獲に成功!!

スモラバやネコリグには反応しないクセに、試しにバイブレーションにチェンジしてフラフラ泳ぐバスの視線の先を高速巻きするとものすごい勢いでチェイスしてきたのです。

この方法で釣れる!そう確信し、今度はリフト&フォールに切り替えて数投すると、まさに狙い通りに口を使わせることに成功したのでした。

 

 

 

完全なるプリスポーンバス、そして何気に久しぶりな50アップ。

何よりめちゃくちゃシャクれてます、この人(笑)

それにしても喰い方・喰わせ方は意外でした。ジグ・ワームにスレており、速い動き(リアクション)にしか反応しないヤツだったのでしょうね。

これが誰かの言う、いわゆる「強い個体」なんでしょうかね(笑)

 

その後、他のバスにもこのバイブレーションを用いたサイトを試みたのですが、反応こそすれど2匹目のドジョウは得られず。

さすがに1本釣って派手にファイトしてしまうとスレてしまったようでした。

 

 

 

次は山間部の池に移動。

そしてここでDAIKIの得意技が火を噴きました。

 

彼の最大の得意技、それはヤブ漕ぎジグ撃ち

毎年この遠征においてデカバスを釣る、彼のメインパターンです。

そしてこの方法で今年も見事なこの48センチを仕留めました。ちなみに昨年もまったく同じポイントで同じ作戦にてデカバスを仕留めています。

一見誰にでもできるような釣り方に思えますが、実はこの方法は彼の無鉄砲さ&身体能力あってこその立派な「テクニック」。僕にはちょっと真似できません。

 

 

その様子はこんな感じ。

 

獲れる獲れないはひとまず置いておき、とにかく撃ち込める限りのポイントにBFスモラバを撃ち込みます。

そして掛けたら、とにかく無理矢理水面近くまで近づきバスをわしづかみにします(笑)

時には今回のように、僕が上でロッドを持って代理ファイトして彼を手助けします(笑)

DAIKIはこの作戦をするためだけに、かつて僕が製作したジェノクロス "紀ノ国リブレイド"に12lbラインを組み合わせた特殊なベイトフィネスタックルを構築しています。

 

 

 

その後、某有名池に移動。

 

この池は特に目立った狙いドコロがなく、また減水によって岸際がダメっぽかったので、沖に向かってキラーズベイトを遠投する作戦で攻めました。

まぁまぁ丁寧にやりましたが、釣れたのはこのサイズ1匹のみでした・・・・。

この頃にはすでに朝の雰囲気は失われはじめており、早朝は曇っていた空が晴れ上がり始めていました。

 

 

 

ここで一旦昼休憩を挟み、南あわじ方面に移動。

ここではもはや訪れるのが数年ぶりになるような、思い出懐かしい池ばかりをまわったのですが、かつての爆釣劇を再現するポテンシャルは失われたのか、はたまたまだ時期的に早いのか、一切の反応を得ることはできませんでした。

 

そして夕刻は帰路のことも考え、淡路島最北部の野池にて勝負。

先のキラーズベイトでの1匹以降、延々とノーバイトの時間が続いていたので、正直士気は下がっていました。

しかしここで勝負強さを見せつけたのはDAIKIでした。

 

着いてすぐ、見えバスを発見したDAIKI。

焦らずにそのバスの動きを観察し、カバーに入るのを待ってからそのカバーにBFスモラバを投入して喰わせるという、なんとも大人らしい釣り方で今回のラストフィッシュをモノにしました。

地味ではありますが、見事な釣り方だったと思います。

この1匹は本当にあっぱれと言うほかありませんでした。

 

 

その後、僕もキラーズベイトとジョイクロでデカバスを探したのですが、残念ながら追加フィッシュはおろかバスの姿すら目撃することなく終了でした。

なおこの日、某有名プロアングラーも淡路島を訪れていたようですが、釣果は芳しくなかったようでした。

そしてその方も書いていたことが、僕たち2人の見解とまったく同じだったのが驚きでした。

「今年の淡路島は2週間程度季節が遅れているなぁ」と。

 

厳密に言えば、ほとんどの池で2週間程度季節が遅れているものの、池によっては妙に季節が進んでいたりもする、エラく季節感にバラつきのある年だと思います。

これは現地に住んでいるまーやんも同じことを書いていましたね。

 

 

 

 

ともあれ、今年も無事にこの春分の日セッションを終えることができました。

1年でこの日だけは、純粋に童心に帰ることができます。

特に今年は午後に南あわじ方面をまわり、2人して初めて淡路島を訪れた頃に開拓した池の数々をまわったことがその感情をより強く思い出させました。

 

時間とともに変わっていく景色と、時間を経ても変わらない思い出。

毎年この日を迎える度、今自分が生きているこの瞬間は唯一無二のものであり、貴重な人生の一部であることに気付きます。

 

 

春分の日セッション2017、今年も最高の思い出となりました。