僕のもっとも古い友人であるDAIKI。彼と出会ったのは小学校低学年のとき。
当時はバスブーム全盛期。近所の川では放課後には小学生が数メートル間隔で立ち並び、皆見よう見まねでルアーを投げていました。
その中に紛れていたのが僕とDAIKIでした。
中学に入る頃がちょうど世間で言うところの「バスバブルの弾けた」時期であり、休みの度に彼を含めた数人で近所の野池に通いました。この頃は活発な男子ならほぼ全員がバス釣りをしていました。
中学校を卒業し高校に入学するまでの約2週間なんかは、もう連日2人でチャリンコを漕いで野池めぐりをしまくりました。
高校に入り、僕は音楽に目覚めてバンドマンに、彼は野球部に入って時間が合わなくなりましたが、それでも3ヵ月おきくらいには一緒に釣りに行っていたと思います。
18歳。この頃になるとバス釣りはずいぶんと下火になり、仲間内で熱心にバス釣りをしているのはほぼ僕たち2人だけになっていました。
大学生になりお互い地元を離れ、僕は大阪、彼は京都の山奥へ移住。
同時にクルマの免許を取得。彼は親から強引に奪って軽自動車を手に入れ、その春から今日まで続いている恒例行事がこの「春分の日セッション」です。
【2026年3月20日(春分の日):淡路島野池 with DAIKI 】
納車されたばかりのランクル250に乗って、未明4時に田辺市の僕の実家に迎えにきたDAIKI。
朝焼けを目にしながらまだ人気の少ない高速道路をひた走ること約3時間。
たった5年ほど前までは西宮市あたりのビジネスホテルに前泊するのがこの釣行の通例だったのですが、彼に子供が生まれてからは単日釣行となりました。
7時すぎに淡路島に到着し、いつもここから始まる俺たちのマサラタウン、まずは通称「ジョイクロスト池」へ。
しかし3連休初日とあってかジョイクロスト池は先行者多数で、ほとんど釣りをすることなく移動。
プレッシャーを避けるため一気に南方面へ。
DAIKIの提案で訪れたのは、通称「風車池」。
僕が某Top50プロに教えてもらった、一時期メディア取材でもよく利用されていた池です。
あまりにもヘンピな場所にあるため出不精の僕は近年足が遠のいていたのですが、彼の強い希望で訪れました。ちなみに弟まーやんもこの池が大好き。
そしてここでDAIKIが先制パンチ。真っ黒でブリンブリンの48センチをゲット!!
ルアーはDゾーンのプリスポーンダイナマイトだったと思います。
岸と並行に巻いていると、ブレイクの一段下から飛び出てきたのが見えたとのことでした。かなり激しいファイトで1分ほど要していたと思います。
彼は釣り自体の動作もさることながら、こういった直感的な場所選びやルアー選択が本当に冴えるバサー。状況を考慮(深読み)しまくってしまう僕とは正反対のタイプです。
しかしその後沈黙。
DAIKIは1匹釣ってこの池にさらなる可能性を感じているようで粘りモードでしたが、僕は正直言ってこの池では釣れる気がしない。。。
「腹減ったしさっさと移動しよう」というアピールを兼ねて、この池の一段下にある、バスがいるのかいないのかわからない減水池へ1人で移動。
上段の池で粘っているDAIKIを見上げながら、半信半疑でハードボトムエリアまでラバージグを大遠投しジグストをしていると…!?
不意をつく明確なバイトを感じフルパワーフッキング。するとイクシオーネが巻けないくらいの強烈なファイト。
その正体は先のDAIKIのバス以上に太りまくった45アップでした。てかここバスいたんや(笑)
ルアーは9グラムのラバージグにキッカーバグ3.5でのジグスト。この冬に開眼し、先日公開したYouTubeでもモンスターを仕留めているあの作戦でした。
お互いボウスを逃れたところで昼飯へ。
昼飯はラーメン屋「天天」無き今、残された選択肢はうどん屋「淡家」のみ。(←「のみ」ってことはないけど笑)
近年どうも味を落とした気がしていた淡家でしたが、ようやく味が戻ってきました。そして最近いるレジ担当の若い女の子がカワイイのが加点ポイント。
しかし午後からは苦戦。
再びもっとも池が集中するジョイクロスト池周辺に戻ってきたものの、どの池も無反応。もしくは先行者。
まだ明らかに季節感が早すぎる雰囲気で、水質が真冬のそれでした。
昨年も同じ3月20日の釣行で、かなり季節の進行が遅い感じだったのですが、今年も同じくまだプリバスが活発に動き始めている様子はありませんでした。
この「春分の日セッション」を20年続けてきて思うのですが、本当にこの3月20日前後の時期というのは日替わりのコンディションでもあり、またその年によってもかなり季節の進行具合は違うものなんですよね。
かなり季節の進行の遅さを感じた昨年でさえ仕留めた唯一の1本がサイトだったわけですが、今年に至ってはほぼ終日見えバスを見ることはありませんでした。
しかしある年なんかはすでに池じゅうの至る所にネストが張り巡らされ、バサー皆が血眼になってベッドにワームを投げていることもありました。
結果的に、この遠征はお互い上記の1匹ずつで幕を閉じることになったのでした。
フィールド環境の悪化とともに、年々下がっていくこの日の釣果。
初めて2人で淡路島の地を踏んだ20年前、SNSはおろか何の事前情報もないまま、適当にクルマを走らせて釣り禁看板のない池を行き当たりばったりで開拓し、それでもお互い40アップ2本程度含む複数匹の釣果を得ることができました。
しかしここ5年ほどでしょうか、良くても今回のようにお互い1本ずつ。下手すりゃ1人はボウズということも珍しくなくなりました。今回とて「釣れてます!」という人に出会うことはありませんでした。
しかしそれでもこの「春分の日セッション」の1日は、僕たちにとって童心に帰れる唯一の日。
行き帰りの車内では10~20代の頃の思い出話から、お互い経営者としての手腕の話まで、回を重ねるごとに話題の幅が広くなっていきます。
帰りの道中、紀ノ川SAで夕飯を食べたのですが、その際のDAIKIの疲労を隠せない表情と増えた白髪を見て、自分もずいぶん歳をとったのだと自覚しました。
バリバリのスポーツマンであったDAIKI。10年前、いや5年前の彼なら、たった1日の釣行くらいでは疲労の色など見せることもありませんでした(笑)
ただ唯一変わっていなかったことは「前日はワクワクしすぎでほぼ寝れなかった」という、その性格。昔っから彼はこういった気合の入った釣行前日はそう言ってギンギンにキマった目をしていました。
さて今年もバス釣りにおける1つの大きなイベントを終えました。
次はGW遠征でしょうか。



