今朝の神戸新聞には、

 

文学散歩コーナーに、

 

「神戸・続神戸」という作品が

 

取り上げられていました。

 

 

おや、この本、先月買って読んだはず。

 

西東三鬼(さいとう さんき)さんという、

 

俳人にして自伝的小説家の本。

 

 

 

事実ばかりというから、

 

こんな際立ったキャラクターの人たちの

 

話をその時代にブログで綴れたら、

 

きっと大人気ブロガーだろうなあ。

 

 

いや待てよ、そんなことしたら、

 

周りの人たちは、軒並み逮捕されて、

 

人がいなくなるのかもしれないね。

 

 

何しろ、社会からはみ出しながらも、

 

暮らし続けている人たちが

 

いっぱいなのですもの。

 

 

戦中・戦後の異国情緒あふれる、

 

トアロードや、異人館あたりを

 

舞台にした、ぎりぎりの中で

 

生活した人たちを登場させた話。

 

 

周りの人を見つめる「私」の目が

 

限りなく温かいのです。

 

 

その中で、一番心に残った場面は、

 

戦後の続神戸に書かれていた

 

「死が近し端より端へ枯野汽車」

 

という自身の俳句を、横浜の

 

秋元不死男に見せると、彼も

 

「死が近し枯野をわたる一列車」

 

という一句を、句帳を開けて

 

示したという場面。

 

 

 

短編だし、読みやすいし、

 

面白いから、良かったら読んでみてください。

 

 

こんな神戸はもう残ってないけどね。

 

 

夏が終わり、あっという間に、

 

きつい山風が吹く季節となりました。

 

台風も近いし。

 

 

我が家のベランダのプランターには、

 

山からの風に吹き飛ばされながらも、

 

必死で、小さな花が咲いています。

 

 

暑い時は、この株だけが

 

花を付けていたんです。

 

他の株は、蕾ゼロのポーチュラカ。

 

 

少し涼しくなったら、

 

とか、

とか、

 

真ん中に置いた紫のブラキカムが、

 

「早く植え替えてよ。」

 

と言ってるのに、まだ

 

ポーチュラカが抜けないんですよ。

 

 

 

だって、辛い時期を乗り越えてきたんですもの。

 

どうしても気弱になる私なのでした。