年度末、慌ただしいですね…!
加えて子どもたちが体調崩したりして、てんやわんやでした。
なんか色々ありましたが、とりあえず完全に忘れてしまう前に(どんな記憶力)ちょっと前に息子と行った二人旅の記録を…
旅行記(というかブログ書くの)苦手でまとまりませんが、よろしければお付き合いください。
息子が満を持して?ミニ四駆にハマったのは年末辺りだったか
ラジコンは以前お下がりいただいて持っていたけど、もっと早く!とかを求めると、より性能の良い新しい物を買わないとならないため、息子のお小遣いでは手が出ないのと、自分でイジる部分がないので飽きてしまい、保育園の友だちにさらにお下がりして久しい。
プラモデルは好きだけど、作るまでがゴール。置く場所がそろそろ厳しい…
という時に、出会ったミニ四駆。
きっかけはうちから5-6kmの隣の市にあるおもちゃ屋さん。
自転車で通りがかって、以前から気になっていた。
どうやら昭和から続いているお店のようで、移転建替などはしていてもなんだか懐かしい雰囲気。
入ると小さなミニ四駆用のサーキットが常設されていて、マシンを整備をするスペースがある。初めて行った時には大人が2人ほどミニ四駆を走らせていた。
その他にはカードゲームをするスペースもあり、こちらには小学生が5、6人ワイワイ遊んでいた。
入ってミニ四駆サーキットを見た瞬間に釘付け。
その日のうちにお小遣いでミニ四駆を購入(800円しないくらい)し、その場で組み立てた。
ドライバーやニッパーはお店が貸し出してくれる。
時々、お店のお兄さんが声をかけてくれる。
「初めてでしょ。わかんないことあったらどんどん聞いてね」
プラモデルで慣れていることもあり夢中でさくさく組み上げて、サーキットを走らせる。
めちゃくちゃうれしそう
今は第三次ミニ四駆ブームらしい。
私の子ども時代は第一次ミニ四駆ブーム。
兄もいたし、ダッシュ四駆郎も読んでいたし、どハマりとまではいかないが、ミニ四駆は多少嗜んだので自分のマシンがサーキットを走る楽しさ、わかる!
ミニ四駆を手に入れてしばらくしたある日。
とある調理系のイベントに参加した時のこと。
調理室のすぐ隣が和室で待ち時間に子どもたちが遊べるようになっていた。
その日はおもちゃ屋さんによってひとっ走りさせてから参加したため、たまたまミニ四駆を持っていた。
空き時間にその場で仲良くなった子数名と、そのミニ四駆を走らせて楽しんでいた。が、その中の1人がサッカーのように足で止めて蹴ったため、部品が外れてしまった。
謝ってくれて、みんなで探したようだが、結局5mmほどのプラスチックのリングだけがどうしても見当たらなかった。
「あの子たちはミニ四駆しないから、使い方知らなかったんだよね…」
特に怒ったりもなく、仕方ない、という様子だった。
「サーキット以外で走らせたのがよくなかったな…部品があるといいけど…」
この気持ち…!!
わかる!!
(※当ブログは自分自分ブログのため、しばしば子どものこと差し置いて、自分語りが始まりますあらかじめご了承ください)
大学生の頃、私は蕎麦打ちを趣味の一つとしていた。
可愛がってくださっていた師匠が道具作りの職人さんでもあり、私も麺棒を手作りしていた。
角材に鉋をかけて、それを紙やすりで削っていく。目の粗い紙やすりから徐々に細かいものに変えて磨く。普通に使えるようになってからも、胡桃油や牛乳などで手や布で最終的には何年もかけてツルツルにする。
傷がつくと、蕎麦生地にも傷になるので、麺棒は大切に大切に扱う。
落とす、ぶつけるなどもっての外だ。
傷がついてしまったら、紙やすりで傷を取らなくてはならない。修復にはとんでもない手間と時間がかかる。
が、そんなことは蕎麦打ちをしている人でなければ知らない。
友人にも打った蕎麦を食べてもらったりしていたのだが、蕎麦を打ちたいという子がいて、うちで蕎麦を打つことになった。
麺棒は3本使い、蕎麦生地が乾かないよう巻き取りながら延ばす。当然慣れていないと麺棒同士ぶつかったりする。
コツンという度に冷や冷やしてしまう自分が嫌にもなったし、確か傷がついて、紙やすりからやり直したものもあった。
友人を責める気持ちはなく、ただ仕方ないという思い。
20年くらい前の忘れていたような出来事だったが、ミニ四駆の部品がなくなった息子の気持ちと思わずシンクロした。
改めて知らないことによって誰かが傷ついたり、知らずに失礼になることもある。
歳を重ねても無知な自分を思うと、本当にこわいと思った。
ミニ四駆はパーツを交換することでスピードや安定感が変わるので、細かいパーツが数100円くらいで売っている。
息子にも手の届く価格。
無くなったパーツが売っているかをお店に見に行く。
ざっとみたところ見当たらない。
お店のおばあちゃんに尋ねる。
「この部品ありますか?」
「私だとよくわかんないから、常連さんに聞いたらわかると思うよ」
そこでサーキットの横に行って、20代くらいのお兄さんに声をかける。
「あのぅ…すみません。この部品無くなっちゃったんですけど、お店に売ってますか?」
すると、別の5.6年生くらいの小学生2人が覗き込んで
「あ!これオレ余分なの持ってる!あげるよ」
「フォンタジョーヌ、いいよね。オレもあるよ!」
えっっっ!!めっちゃ優しい
「でもさ、まず、売り場見に行ってみる?一緒に行こうか」
お兄さんの先導で売り場へ。
「これは●●っていうパーツなんだけど…あるならここかな?あー、ないねー…」
またサーキットの横の作業机へ戻る。
「あった??なかったら、ぼくのあげるよ!」
「なかったけど、おれも持ってるから。子どもはやり取りしない方がいいよ。お小遣いもお母さんお父さんのお金でしょ。それに子どもより大人の方がたくさん持ってるから、おれのあげるよ」
えっ?えっ??そんな申し訳ないー!
「ありがとうございます!!」
「売ってくださいー!お金…」
「いや!大丈夫です。数10円くらいだし、新しく始めたばっかりでしょ。なんか嬉しいんで。」
「ありがとうーおじさん(←)!よかったねー!」
「本当にありがとうございます」
「はーい。何かあったら色々聞いてね!よくここにいるんで」
いただいた部品を早速装着して、みんなでワイワイ走りらせた。
帰り際、お兄さんが自販機に行った時にお茶買ってお礼を伝えた。
年齢関係なく「好きなものが同じ」な優しい空間。
心がぽかぽかになって、自転車をこぎながら息子とにこにこで「楽しかったねー」と言い合って帰った。
昔、まだ転居前に、地方の趣味の人が集うサーキットのようなところに時々車を見に行っていた。
まだ年中くらいの息子、車に近づくと車を触られるのではないかと持ち主の方に警戒されるを見越して、両手を挙げながら
「ひとのくるまには、さわらない、よ」
と言いながら近づいてた。(今よりちゃんとしてる)
わりとカジュアルなサーキットで学生のサークルなんかも多く、すごく温かく迎え入れてくださったのを今でも覚えている。
「乗ってみる?」と声をかけていただいたことも少なくない。
息子は中学に入ったら陸上部とジオラマ部に入りたいと言っている。
ジオラマ部…!
実際には鉄道研究部が多いだろうか。
車派の息子がどうか、そして鉄研があるような学校に入れるかはさておき、好き同士が集まる文化部はスポーツとはまた違った良さがあると思うので、ぜひ頑張ってもらいたい。
そんなこんなで、息子がミニ四駆の産みの親、TAMIYAの本社がある「プラモデルの街」静岡市へ行きたいと騒ぎ出したことから(以前からたまにプラモデル屋でもらう冊子とかに載っていて静岡市のことは知ってはいたが、ミニ四駆によって静岡への気持ちが再加熱)今回の旅行が決まったのである。
(旅行記1話目は旅立たないあるある…)