その数日前、伏線があっての事だった。
60代後半のご夫婦で、本当にいつもよくしてもらっている。
なので、何か私に出来ることがあれば実家の親以上に恩返させてもらっている。
娘さんが遠く離れた所にいるのだが、お孫さんが小さい事もあって年に数回しか帰ってこない。
なので、例えばらくらくスマホの電気がピカピカするとか、パソコンが動かないとか、プリンターやファックスがおかしいとか、新しい美容室に1人ではいけないから付き合ってとか、〇〇に行きたいから乗せてってとか、まぁご要望がたくさんあるわけで…
そんなご夫婦は前からここにも書いているように常に微妙な空気をはらんでいる。
昔、旦那さん(私は父さんと呼ばしてもらっている)の2度に渡るオイタのせいで母さんの積年の恨みつらみがことごとく数十年経った今でも爆発繰り返しているといった感じなのだ。
今回の事件は犬の事から始まった。
早朝に自転車で大型犬の散歩に行く父さん。
この犬、父さんは溺愛なんてもんじゃないくらい溺愛している。
日本犬の展覧会で一番いい成績を取ってからその熱量はググッとヒートアップ。
本当にこいつはお利口さんなんだと始まったら延々と褒めちぎるぐらいの溺愛っぷり。
どこへ行くにも車の助手席に乗せて自慢して歩くのだ。
ある日、散歩から帰ってくると家の前で母さんがウォーキングに出るところだったらしく、父さんと犬になんの声かけもなくウォーキングに出かけたのが悪いと愚痴をこぼしにきた。
確かに、同じ屋根の下に暮らしている夫婦と犬がなんの会話もなく道路をすれ違うなんて不自然な気もする。
このご夫婦、父さんはお金と犬に執着し、母さんは自由奔放、ワガママなお嬢様がそのまま年を取った感じ。
トラブルの元はいつも母さん。
数十年経った今でも父さんのオイタへの執念が彼女の原動力。
それが恐ろしいことに毎日のようにチクチクやるから父さんもたまったもんじゃない。
元凶は父さんだったとしても、ちょっとやりすぎだと思うくらいだ。
それで、いつもメンタルが弱り体に変調をきたすと私にヘルプを求めてくる。
一週間以上、口も聞いてくれないと言うのが今回の理由。。
原因は犬の師匠の前で母さんを怒鳴りつけたのが悪いとご機嫌を損ね、犬に対しての愛情が全くない日常=犬もご飯を食べなくなるからなんとかしてくれと泣きついてきた。
頃合いをみて母さんの言い分を聞きに行くと…
そんなことまで私に相談に行って本当に情けない!と怒り出してしまった。
母さんの方がその何十倍も私に愚痴るのに、今回ばかりは許せなかったらしい。
とはいえ、彼女も相当な変わり者なので言ってる事が支離滅裂。
しかも同じことを何回も繰り返す。
先代の犬に今の犬の半分でも愛情かけてくれてたら私だってこんな思いにはならなかった。とまた怒る。
とまぁ、こんな感じで延々6時間。
出るわ出るわで私はなんとか母さんが父さんに優しく接してくれるようにと、ケンカの度に犬のご飯を作らなかったり、わざと冷たく犬を無視したり、足で犬を撫でたりするのをやめてほしいと何故か私がお願いをしてなんとか収まったが…
こうやって何十年もやってきたんだから大丈夫よ。
心配しないで!
と最後に言い放つ母さん。
6時間の後のこの一言には参った。
こうやって何十年も積み重なってきたから父さんが鬱っぽくなっているんだよ。
自覚してよ。
そんなに父さんが憎いなら流行りの熟年離婚でもしたらいいよ!!!
その方がずっと楽だし、私もこんな面倒くさい事なら解放される。と言い返したかったがそこは飲み込んだ。
そして毎回私の心に残るのは、余計なお節介をしたという罪悪感と本当に本当に面倒くさい事に巻き込まないでほしいという怒りに似た気持ち。
とても苦々しいのだった。
母さんはきっと発達障害もしくはそれに近いんだろうといつも話していると思う。
私も発達障害だと知らずに大人になったが、知らないまま年を取らなくて良かったと彼女を見ていると心から思う。
あれじゃ、この先か思いやられる。。
娘さんも大変だ。。
ハハっ…
疲れたなぁ今回も…
犬も喰わない夫婦ゲンカに巻き込まれた話だとさ。
お後がよろしいようで…
ベンベン。