そんな露骨なイジメが始まって‥
中学生になった私。
地元の中学校は、市内3校が集まる大きな中学校。
小学5年から始まった露骨なイジメが大人数の中に自分が紛れることで、収まるとなんの疑いも持っていなかった。
ところが。
最初は良かったのだけれど、日々の時間が
流れていくなかで、また少しずつ空気がおかしい‥
それでもその中学校の部活動は強制参加で、なにかしらの活動に参加しなければならず、国語と英語しか能のない私はどの部活に入るかとても迷った。
芸術系もダメ。運動系もダメ。理数系もダメ。
唯一、音符が読めると気づいた私は吹奏楽部に入った。
怖い先輩がいたけれどそれなりに楽しくやっていた。
二年生になり、一番怖かった先輩方の引退とともに後輩が入ってきた。
なんだか嬉しかった。
私には変なクセ?があり、小学二年生になったとき、自分が上に立っていることが嬉しくてたまらなくてなんの用事もないのにピカピカの一年生の教室の前を肩で風切ってウロウロしてたっけ。
目立とう精神だったのか、他に理由がつけられるのかは分からないけれど、自分が目立つ事や、人に自慢出来るような事が目の前にあると、もう居てもたってもいられなくなる。
それは大人になっても続くのだが、またこの目立とう精神の話はちょこちょこ出てくることになると思う。
話は戻り‥
後輩が出来たことで、私の目立とう病は
凄い勢いで増していきそれはある意味での快感にもなっていった。
上下関係が厳しい学校だったので、目立てば必ず先輩からのつぶし行為があった。
それは、ある日私にも襲ってきた‥
ある時、トイレの個室に入るとドアの外から聞き覚えのある笑い声。
それは、同じ階にいる先輩達の声。
しかも、仲良くなりかけていた友達のお姉ちゃんの笑い声だった。
そのお姉ちゃんは私の事を好きで可愛がってくれていると勝手に思いこんでいた。
それが、大量のトイレットペーパーが解かれた長い状態で何ロールも私の頭に降ってきた。
数人でやっていたらしく、個室の中はあっという間にトイレットペーパーだらけ。
流すにも流せない。手で掴むような量でもない。
その時、ドアの向こうで
「ねぇ!入ってるの○○でしょー?
あんた、かなり勘違いしてるみたいだからちょっとバカなんじゃないのー」とお姉ちゃんの声。
私、「××さん?なんで?」と聞くと、大きな声で笑いながら「あんたがバカだからー」と答えて去っていた。
個室に取り残された私は、そのトイレットペーパーを片付けることもせずにそこから逃げ出したまでは覚えているのだが、その先どうしたのかが全く記憶にない。
あの、白い物体が頭の上からヒラヒラと落ちてくる情景は鮮明に覚えているし、少しずつ遠くなりながら言われた言葉がショックで血の気が引いていったのも覚えている。
でも、そこまで。
まるで、それが始まりだったかのようにどんどんイジメはエスカレートしていった。
続く‥