栄養士を元気にする
管理栄養士のサチコです。
私の家族には抗がん剤を
受けている人がいます。
2週間に一度、抗がん剤の点滴を
受けるのですが、
その副作用により、
味覚が変化しているようです。
好む味としては、
☆ 甘辛い醤油味
☆ あんこのような甘いもの(本人がもともと好きということもあります)
苦手とするものは、
☆ 香辛料全般(コショウですら辛いようです)
そのほか、本人がもともと嫌い
なものとして、
☆ ネギやニンニク、ショウガなどの香りの強いもの
☆ トマト(ケチャップはOK)
☆ アジアンテイストのような食べなれないもの全般
また、最近では白米もイマイチらしく、
昼食時に数口だけ、お茶漬けにしたり、ふりかけを使って食べています。
また、雑炊にしたり、チャーハンなどにすると食べやすいようです。
抗ガン剤を受けた週は、
上記の傾向が強くなり、
翌週以降は少しづつ味覚が戻り、
ミートソーススパゲティーや
甘口のカレーライスなら
食べられるようになります。
そしてまた、抗がん剤を受ける週と
なるのです。
抗がん剤により調子が悪くても比較的食べる料理は、
舞茸と油揚げの玉子とじ
えび団子と高野豆腐の煮物
キャベツとしめじの胡麻和え
豆腐のなめこおろしあんかけ
のようなあっさりしたものです。
あとは、
☆ 大根と油揚げの炒め煮
☆ キャベツなど野菜と豚肉の蒸し物(ポン酢で)
の2品はよくリクエストを
もらい作ります。
抗がん剤を受け始めたころは下痢に悩まされていたようですが、
野菜を多めの食事にしたら改善されました。
白米を食べなくても甘いものは食べており、
糖質は十分とれているので、
メニューを考えるときは、
野菜とたんぱく源を中心
にしています。
また、調子に比較的良い日は、
ヒジキやわかめなどの海藻も
使うようにしています。
炒め物するときなどは
ターメリック(ウコン)を
少量使用しています。
ターメリックの効能の一つに
肝機能の増進があります。
点滴以外にも飲み薬もあるので、
肝臓の代謝が落ちないようにと
思い使用しています。
しかし、ターメリックは薬効が
強いといわれるので、
使いすぎや肝臓が弱っている人への
使用は注意が必要です。
私も、1~2週間に1回、
3人分で2振り程度の使用しか
していません。
肝機能を維持増進するためには、
ターメリックの使用だけでなく、
☆ 良質なたんぱく質をとること
☆ 過剰な脂質を控えること
☆ ビタミンB群やポリフェノールなどをしっかりとること
なども重要です。
シジミに含まれるオルニチンも
肝機能の増進には効果があるので、
たまにおみそ汁などに入れています。
食事は食べてもらわないと栄養に
ならないので、本人の好みの範囲内で
料理をしています。