聴けば当たり前に思えるような基本となる事なのですが、案外これが難しく、夫婦、親子、友人、ビジネス、様々な場面でこの基本がない事が多いです。
それは、何か?
ズバリ、【変えよう】としないこと。
つまり、コントロールしないこと。
変えようとすればするほど、相手は頑なに変わらないような力が働きます。
それには2つの大きな理由があります。
まず1つ目。
そもそも人間のメカニズムの中に『変わることそのものへの恐怖』が存在します。
これは長らくやって来た狩猟時代の名残のような部分です。考えてもみて下さい。狩猟時代には獲物を求めて狩りをして食べ物を手に入れることが一般的でした。
いつどこに獲物がいるのかは基本的には狩りをするハンターの知識と経験による勘だったのではないかと想像できます。
弥生時代に入って農耕をする様になって初めて安定的に食料を手に入れることができるようになりました。
つまりそれまでは狩りをするための縄張りのようなところから離れすぎると知識と経験と勘は使えなくなり獲物を取ることの難しさが格段に上がってしまい、安定的に食料が手に入らなくなるのです。
下手をするとお猿さんの時代から引き継いでいる縄張り意識のようなもので基本的に人間は変化することに抵抗を起こすのです。
2つ目は
『コントロールされる』ということへの抵抗感です。
あなたは誰かに都合の良いように、コントロールされることが好きですか。
中には好きと答える方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的に育ってきた環境の中で身に付いたトラウマ等によって生じる依存状態での思考の放棄、決定の放棄が楽だと感じている以外は抵抗感が産まれやすくなります。
もしあなたがコントロールされる方が良いと感じていらっしゃる場合それはそれで本当はどうしたいのかに気づけず、本当にやりたいことをやって手に入る価値を感じたことがない可能性があります
話が少しそれましたが、基本的にコントロールされる事は抵抗感が生まれます。
このように、
あなたが誰かを変えようとすればするほど、
コントロールしようとすればするほど、
二重の意味で変わりたくないベクトルへのパワーが働きます。
というわけで、パートナーシップを構築する基本の基本は、大前提に相手をコントロールしようとしない、相手を変えようとしないと言うことが非常に大事になってきます。
ですが、自分にとって嫌な出来事や助けて欲しいことがらなどが起きると、やっぱり変わって欲しいなぁと感じるのが人と言うものです。
ここで変わって欲しいんだけれども変えようとすると機能をしないと言う矛盾が発生します。
では、どうすれば良いのでしょうか。
あまり一度にたくさんの知識を入れてしまうと、『読んで分かった!』となってしまい、知っているだけで、使えないのに満足してしまうということが多々おきます。
ですので、どうすれば良いのかは次回以降にまた改めてお伝えできればと思います。
大事なのは、少なくともこれを読んで『あー変えようとしていたなぁ~』と思われた方は、相手を変えようとすることをやめてみようと意識してみてください。
もちろんたった1度、変えようとすることをやめた位で何かが起きるというような簡単な話ではないです。相手の方が産まれてから今までどれだけ誰かに変えようとされてきたか?などによって時間のかかり具合が変わります。
ですが根気よくコツコツと続けていくことが大事です。
そして、あなたの存在が相手にとって、無理矢理自分をあなたの都合の良いように変えようとしてくる脅威の存在ではなくなった時、それだけで実は何かが変わる可能性がかなりの可能性で存在します。
この記事があなたの何らかのお役に立っていればうれしいです。
ぜひいちど試してみてくださいね。
では!