小田玄紀です
2018年も明日で終わります。毎年、この時期になると「今年も激動の一年だった」「あっという間に一年が終わった」ということを思いますが、特に今年は今まで以上にこうしたことを強く感じた一年でした。
仮想通貨市場、電力市場共に非常に大きな市場環境の変化がありました。そしてこの変化は当事者そして周辺関係者の想定を遥かに超えるものでした。ただ、年末を迎えるにあたって冷静に振り返ってみるとこの「変化」に対して『当事者の捉え方』と『周辺関係者の捉え方』に大きなGAPがあると感じました。今日はこの点について、タイトルにもある『来年の漢字』とかけて書いていきます。
私が経営しているリミックスポイント社は現在仮想通貨事業以外にも電力事業・中古車事業・旅行関連事業を展開しています。多くの人が仮想通貨事業に興味・関心を持たれていますが、電力事業も今年大きな動きがありました。今年初めの冬季において厳しい寒さや雪の影響により仕入電源価格が高騰し、また、夏季には急激な気温上昇により再び仕入電源価格が高騰し、業界大手企業においても100億円を超える大幅な赤字を余儀なくされました。当社の場合は電源価格の急変を見越して、仕入電源価格をヘッジする仕組みを導入してきたために年間を通じて考えればこうしたロスは生じないようになっているのですが、これまで売上至上主義・低価格路線だった新電力会社は経営方針の変更が求められることになります。
仮想通貨市場についてはより多くの人が認知をしているように、去年の12月には1ビットコインが200万円を超えた時もありましたが、現在は40万円程度にまで下がり、日本国内における現物取引量も1日あたり2000億円から200億円程度にまで減少しました。今年の1月などは世界全体のビットコイン取引量の50~60%が日本人でしたが、今では10%程度にまで下がっています。主要な仮想通貨交換業者に対して業務改善命令が出され、現在はどこも積極的なマーケティング活動ではなく、経営管理態勢の強化を最優先に取組み、金融機関としての矜持をもって取り組むための意識変革・組織変革に取り組んでいるところです。
この事実だけを客観的に見ると、電力市場・仮想通貨市場共にポジティブな要素はなく、そのため周辺関係者(メディアの方とか仮想通貨の売買をたまにされる方とか、仮想通貨とか株式を売買してないのに売買してるように言う方とか<笑>)からすると両方の市場に対してネガティブな印象をもってしまったり、無関心になっていったりするのは仕方ないのかもしれません。
ただ、実際に両方の市場共に業界の『当事者』の多くは現状においても前向きであり、直近でも355億円の特別損失をマイニング事業関連で出されたGMOさんでさえも仮想通貨の将来について可能性を語っていますし、国内だけでなく海外は従来の金融セクターの中心にいた方が仮想通貨市場の参入を検討しており、様々な国際会議やフォーラムに参加をしても仮想通貨・ブロックチェーンに対する興味は確実に高まってきています。
むしろ、『当事者』の多くは仮想通貨市場は“これから”だと感じており、今年は今後の仮想通貨市場の爆発的成長に対応していくための基盤作り・組織体制作りのための年だったと後から評価されるような、そんな一年だったのではないでしょうか。
さて、ここでタイトルにも書いた『来年の漢字』に関することです。
いつもこの1年を振り返り、「今年の漢字」が発表されます。今年の漢字は『災』とのことですが、敢えて1年を振り返り否定的な総括をするのはどうかと思うのですが、それ以上に来年のことや未来のことを予測することについても困難であり、また、意味がないことなのかもしれません。
「ビットコインの価格が1年後どうなっているか」、「為替や日経平均が2019年末にいくらになっているのか」
これを当てることは困難であり、また、そのこと自体には意味がありません。ただ、その上でも『来年の漢字』は何かと言われると『笑』にしたいと考えています。
結果が良くても『笑』う。結果が悪くても『笑』う。
おそらく、これこそが景気や相場を改善させる最大の処方箋だと思いますし、常に最低限のリスクヘッジを意識しながら新しいことに挑戦し続け、一緒に動いた人たちと成果や喜びを共有すること。ここにこそ経営の醍醐味がありますし、これは人生の意義と言い換えてもいいのかもしれません。
個人的にも、今年は6年前にまだリミックスの時価総額が4億円だった時に立てた目標である時価総額1000億円にするという目標を達成することが出来ました。その後に仮想通貨価格の下落と共に時価総額も一時的に下がっていることは事実であり、こうして時価総額のことを書くと株主の方には不快感を抱く方がいることは理解していますが、逆に改めてより高い目標を設定しその達成を行うことで、より多くの方が心から『笑』えるようになるように来年以降も取り組んでいきます。
幸いにして一緒に取り組んでくれる仲間は増えたので、来年以降の未来は予測できませんが、『笑』うことを忘れずに皆で真剣に楽しみながら2019年も挑戦を続け、日本そして世界で笑顔が増えることに貢献していきます。
2018年12月30日 小田玄紀