小田玄紀です

 本日、リミックスポイントにていくつか開示をさせて頂きました。おそらくは見る人の属性や見方によって、大きく見解が異なると思いますので、より正しく意図をお伝えするためにコメントをさせて頂きます。


 まず1点目が20193月期上期の業績についてです。リミックスグループ全体で上期連結売上75.3億円(前年同期48.6億円のため+54.8%)、連結経常利益7.06億円(前年同期3.09億円のため+128.3%)という結果を上げることが出来ました。 


 この結果については様々な意見があると承知しています。目標予算に対しては利益ベースにて10%強届いていない・・・とか、期初に立てた全体予算に対して達成率が低い・・・といった厳しい意見もあれば、他社を含めて仮想通貨市場が厳しい中で収益を上げることが出来たという評価もあるかと思います。


 収益の中心であるビットポイントは事業をスタートして実質2年と少しです。経営者の方であれば、この時期の苦労が分かって頂けると思うのですが、規模をスケールアウトさせるために積極的なマーケティング投資をしなくてはいけない。他方で業務改善命令をビットポイントを含めた仮想通貨交換事業者に対して発出されている中で、経営管理態勢強化を最優先させる必要がある。さらには上場企業子会社として、開示した予算を達成させる必要がある。様々な制約の中でバランスを取っていく必要があり、これはこれで胆力を要します。 


 そのような中で決してベストでは無いかもしれませんが、最善を尽くしたのがこの上期の結果でした。


 また、リミックスについてビットポイントのみが注目されていますが、エネルギー事業も中古車事業も旅行事業も確実に進化をしています。特にエネルギー分野においても仮想通貨市場同様に非常に厳しいマーケットではありますが、その中でも当社の位置づけが大きく変わりつつありますし、今後検討している事業展開も仮想通貨を超える安定性および収益性が期待できるのではないかと考えています。 


 次に通期業績予測について未定とさせて頂いた件です。上場企業として93%以上の企業が業績予測を開示している中で、金融機関など市況要因が多く左右する業種については業績予測を非開示または未定とするところがあります。


 当社としても収益に占める仮想通貨事業の割合が大きく、また、この市況があまりに大きく変動することから、通期業績予測については未定とさせて頂きました。 


 ただ、あくまで業績下方修正などではなく未定としたのはマイナス要因だけではなく、プラス要因もあると考えているためです。個人的には仮想通貨市場は早ければ12月以降、遅くても来年の然るべき時には再び活性化すると考えています(この話は1118の日経CNBCのイベントでもお話をさせて頂く予定です)。


 来年の3月末までにはいい意味で多くの関係者の期待を裏切ることが出来るように、様々な施策を講じていきたいと考えています。 


 そして3つ目の開示ですが、今年の1月からJoint頂いた小原さんの代表取締役辞任に関する開示です。今回の小原さんの辞任により、「何か会社に問題があるのか?」とか「小田と小原が喧嘩したのか?」とか勘繰ってしまう方もいるかと思いますが、全然そんなことはなく、今週も毎日会話をし、先ほども慰労の言葉をかけさせて頂きました。


 今回はあくまで小原さんご自身の一身上の都合であり、その御意向を汲んで辞任を承認させて頂きました。あくまで一身上の都合のため、詳細に関しては開示を差し控えさせて頂きますが、様々な優先順位がある中で今回の小原さんのご判断は非常に立派なものであるし、また、人として尊敬すべきと考えています。 


 出会いもあれば別れもありますが、別れも今後の出会いに繋がるところがあると思っています。そうした意味では、私自身もリミックスのメンバーも小原さんの今後の活躍を期待し、温かく見送らせて頂くことと致しました。


 まだまだ解決していくべき課題がたくさんあり、日々課題に向き合っておりますが、確実に企業としては成長し、また、可能性が開けていっています。本日の開示についても、当然に全ての内容が良い訳ではありませんが、これも成長の過程の一つとして御認識をいただければ幸いです。 


20181114日 小田玄紀