NHKのドラマshrinkの1話で、不安障害(パニック障害)が取り上げられていました。

今回の患者さんは、子育てと仕事に追われる女性ということで、とても親近感が湧きました。

会社でも家でも全力で体と頭を使って、脳が誤作動起こして交感神経副交感神経のバランス崩れて~って完全に私と一緒!!

また、「メンタルは強い方なんですが」と言うところも私と完全に一緒だったのですが、

そこで先生がきっぱり「心の問題ではなく脳の誤作動」と言ってくれ、この病気に性格とかメンタルの強弱が関係ないということを改めて発信してくれて良かったなと思いました。

 

このドラマが始まる前の、俳優さんや双極性障害の方、精神科医の方の対談?も観たのですが、撮影現場に精神科医の方が監修でいらっしゃって、俳優さんに指導されていたのが印象的でした。

症状も治療もよりリアルを追い求め、丁寧に作られた作品なんだなぁというのが伝わってきます。

 

ドラマとして1話でハッピーに終わらなければならないのだろうとは思うのですが、

患者さんが精神科に行き、不安に感じる行動を少しずつ克服して日常の幸せを取り戻す道のりが簡単そうに見えてしまって、そこは少し不満でした。

まず精神科でも弱井先生のような素晴らしい方に出会えるのは稀ですし、

不安な場所に行けるようになってからもゴールではなく、多くの方でパニックは不定期で起こり、きっとその症状そのものと恐怖と長期的に戦い続けなければならないと思います。

 

正確なセリフはうろ覚えですが、

患者さん「私、治るんでしょうか」の答えをどう答えるんだろう?と思ったら、

お医者さん「大丈夫です、パニックで死ぬことはありません」という回答で、パニック障害自体が治る治らないには言及しないんだなぁと思いました。

 

後半不満のようになってしまいましたが、これは原作が漫画ですでにあるものであり、さらに1時間の枠におさめる苦労も考えると、(観覧車の描写もありましたし。)世の中の受け止めも考慮しかなり誠実な作品だと思っています。

このドラマを通じて、精神病が誰にでも起こりうることとして偏見が減る事、通院や休職への理解、そもそも仕事のストレスをかけすぎない等の精神病予防が進めば良いなと思います。