統合失調症とは・・・・・・
脳の中で分泌されている神経伝達物質『ドーパミンなどの・・・・・・』の働きが過剰になる。
しかしそれだけではないために現状では、はっきりとしたこの病気についての説明をすることが困難とされている。
なぜ、このような生化学的変化が起きてしまうのか?病気の根本的な原因が特定できていない。ストレスなど、様々な素因が考えられるが、依然としてこれだ!という見解が得られてはいない。
人はよくわからないものことに対して、自分なりに解釈をしてしまう場合がある。イメージをふくらませて『正気を失う』という状況を思い浮かべることもあるという。
しかしながら、統合失調症の場合においては、イメージされる狂気について(陽性症状)は、この病気のごく一部分です。むしろ、鬱病やノイローゼのような目に見えるかたちの病気の方が多いようである。
気をつけたいのは、イメージが一人歩きしてしまうと、統合失調症をお持ちの方々への無理解や偏見などにつながりやすいということである。
この病気はけっして特別な病気ではなければ、きちんとした治療法も用意されている。あまり特別視せず、どなたでもなりうる病気であると位置づけをしておいた方がいい。
統合失調症を引き起こす根本的な原因は、まだはっきりとは解明されていない。おおむね認められているのは・・・・・・
母親の胎内にいたときに、なんらかの障害(ウィルス感染、分娩時外傷などなど・・・・・・)を受けたり、病気に対して脆弱な体質を受け継いでいて、そこに負担(心理的、社会的、身体的ストレスなどなど・・・・・・)がかかって発症すると考えられている。
もろい部分は、誰にでも考えられるが、統合失調症の方々は、ストレスに敏感すぎる傾向があるといえる。それが因子のひとつになるとされている。
この病気は、親から子へ、孫へと受け継がれていくことは決してありえない。血友病や筋ジストロフィーなどのような遺伝的な病気ではないからだとされる。
ただし、遺伝はなんらかのリスク的な因子につながるとされる。
父母のいずれかがこの病気を持っているとした場合、子供への遺伝は10~12%。両親ともにこの病気を持っているとした場合、さらに遺伝の倍率が高まり、48%程度とされている。
一般の方々の発病率は0.7~1.0%とされており、比較してみると高い数値として見られる。
ところが、同じ遺伝子を持つ一卵性双生児の場合においては、1人が発病してしまっても・・・・・・もう1人が発病するという確立は約60%であり、2人同時に発病するということはありえない。
遺伝的因子は、発病の可能性を与えることはあっても、これだけで発病することはありえない。発病には、またそのほかの因子も必要とされている。
この病気は、心理的な、あるいは社会的なストレスが重なると発病するという場合がありえる。しかし、それがどんなに過酷な体験だったとしても、ストレスだけで発症するということは考えられない。
たとえば、戦争であったり、地震であったり、家族の死や離婚などは強いストレスへの刺激となるが、遺伝など、ほかの因子が加わらない限り、ストレスだけでは発症することはないとされている。
ただし、病気の再発にはストレスがかなり影響するとされている。特に、家族や友人など、周囲の人々との緊張関係などは再発するという確率を高めることにつながるとされている。
脳では、いくつもの神経伝達物質が分泌されていて、神経細胞が情報をやりとりするときのメッセンジャーのような働きをしている。
ドーパミンもそのなかのひとつである。
これは、運動系、食欲中枢、大脳皮質の情動の部分などに深くかかわっており、これが過剰に働くために統合失調症のような病気が起こってしまうという説がある。
実際、薬でドーパミン受容体をふさいで、伝わりにくくする(働かなくていいようにする)と、精神症状が静まるのだ。
しかし、『ドーパミン原因説』は、いまだに『仮説』の領域にあるとされる。この説だけでは、統合失調症のすべてを説明することができないのである。
原因はひとつではなく、いくつもの因子が組み合わさって発病するということがわかっている。
組み合わせれば構成される因子のひとつでも欠けてしまえば、発病せずに済むのだとしたらば、そのひとつを取り除けるようなシステムを早期に解明したい。