毎回飛行機移動をする時に、客室乗務員の方の応対をよく目にするのですが、
今回私のエリアを担当なさっていた方は、大ベテランでした。
おきれいになさっていましたが、おそらく年齢は50代。
この世代の方らしく背も低いので、荷物入れを閉めるときも
座席の横に足をかけ、かなり頑張らないと手が届かない様子。
そんな点では大変そうでしたが、その後の応対はさすがの一言でした。
あらゆる場面でお客さまの顔や状況を実によく見ています。
私に最初に声をかけてきてくれた時は、
”お客さまお一人で、今回はお仕事ですか?”
女性の一人客だと見て、仕事かな、と想像したんですね。
ちょっと会話して割と頻繁に乗っていることがわかると、
その次にお食事を持ってきた時は、
”大嶋さま”
と名前で呼んでくれました。
きっと、先ほどの会話の後ですぐに調べたのでしょう。
ほんの些細なことですが、ベテランほど、仕事も細やかだな、、と思いました。
そして、こんな風にちょっとした一言を添えながらサービスをしているのですが、
そのスピード感は決して遅くないのです。
むしろ、普通の方よりも早いくらい。
でも、その動作や会話は実にゆったりと優雅で
お客さまに安心とくつろぎを感じさせてくれる。
”あぁ、ベテランはさすがに違うな~”と感心しました。
こういった職種の場合、
若いほうが当然見た目もきれいだし、背も高いし、仕事への体力もあります。
ベテランの数も減っていく中、大変なこともたくさんあるでしょう。
それでも、ベテランならではの存在感をしっかりと発揮するその在り方が
とても素敵で印象的でした。
若くてもベテランでも同じような仕事内容をすることって、ほかの職種でも結構あります。
そんな中でも、自分がここにいる意味と影響力を意識すると
その存在は輝くんですね。
見習いたいなと思わせてくれる、そんな人でした。