☆覚悟と本気は心を揺さぶる | 心のアンテナ日記

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元気印の研修講師 大嶋博子のブログ

今朝、タイに戻りました。

だんだん日本と気温差が出てきますね。
暑さにふうふう言っています。


今日は子供の学校の合唱コンクール。

中学生が各学年ごとに競い合います。

今年はすべての学年の発表を聞いていたのですが
そのうちのあるクラスがとても印象に残りました。

このコンクールでは、
クラスの中から伴奏者と指揮者も出すというスタイルです。

一年生のあるクラスだったのですが、
舞台にスタンバイしてクラス全員が並んだとき、

そこに伴奏者の姿がありませんでした。

実は、そのクラスの伴奏の子は
体調不良で、それでもがんばって登校したのですが、
朝から保健室に行っていたのです。

そこから本番の出番のときだけ何とか参加しようと頑張っていたのですが、
胃腸にきていたこともあり、どうしても出てこれなかったのです。

出られなかった子の気持ちはもちろんですが、
クラスの子たちもさぞ驚き、不安になったことでしょう。

それでも、この場合は伴奏者なしで始めなければいけないのです。


そして、完全にアカペラで発表が始まったのですが、

聴いて驚きました。

あまりにもみごとだったから。

男女の声が完璧なハーモニーで、気持ちよく響き、
クラスの生徒たちの覚悟と本気が伝わってくるようでした。

前奏や間奏部分は、何も音が聞こえない状態で指揮者は振るのですが
それでも、気にならないくらいの団結したムードがそこにありました。

聴いていて思わず涙が出てきました。

そして、終わった時、ほかの学年の生徒たち、とくに上級生の中三の男子が
手を顔の上まで上げてすごい拍手を送っていたのがとても印象的でした。

全力で仲間をカバーして頑張ったクラス、

そして、それを聴いて惜しみなくエールを送る生徒。

いいなぁ、、、と心に深くしみわたりました。

周りを見ると、感動して泣いている保護者の姿が結構ありました。


そして、なんとこのクラスが一年生の最優秀賞だったのです。


大騒ぎで喜ぶ生徒たちに、周りからまた温かい拍手がありました。

覚悟と本気の想いは、こんなにも聴く人の心に伝わるんだな、、、と
改めて、とても大切なものを見せてもらった気分でした。