夫の上京を追うように 私も上京
夫と義姉は “亡くなった後のこと” を相談始めていた
覚悟を決めていたんだと思う
ふたりで決めた斎場の内覧もして 亡くなった場合の手順も決めていた
上京した私は 数日実家に滞在しつつ 義母に会いに行った
弱っていたけれど 顔色は悪くないし 声をかければ応えてくれて
「おやすみなさい」で別れたから まだもう少し…と思っていた
夫を置いて いったん帰宅した日の午後
「脈拍が弱ってきている」と連絡があり
その夜中に 息を引き取った
すぐに斎場の霊安室に搬送してもらったそうだ
火葬場の空き日から逆算されて
葬儀の日取りが決まった
再び上京
通夜なしの一日葬 『お別れの会』
読経もなし 焼香のみ
遺影も 夫がPCで作ったスナップショットをコラージュしたもので
素敵な写真だった
出棺 火葬場へ移動し お骨を拾って 散会
簡素だけど 穏やかなお別れだった
実子である義姉と夫が すべて 取り仕切って
私はただ参列するのみで 申し訳なさもあったけれど
ふたりが 「願った通りの見送り方ができた」と 言っていたので
良かったなぁと思う