『母』 | ここから青空

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日々の暮らし 身近なできごと 大事な思い

母は、常に自分が正しいと思っている節がある人。

自分は他人より優れていると思っているだろう人。

 

娘が大きくなっていく過程で、非を認めることもあり、

全く意見を聞かないというわけではなくなったが

 

父にさえ

「うちは娘で良かった。

もし息子がいたら結婚相手の嫁ぎ先があんな姑さんだったら可哀そうだった」

といわせてしまうような人。

 

小学校の卒業式後に最初に言われたのだって

「おめでとう」ではなく

「歩く姿勢がみっともなくて恥ずかしかった」だもの。

 

母が絶対の存在だった小学生時代の

今でも母の自己満足でしかなかったと思う出来事を暴露…

 

■ 体操着の短パン ■

 

学校指定の短パンは、半ズボンだった。

でも、母はそれを嫌った

「かっこ悪い、足が短く見える」が理由。

そして運動会当日に「これにしなさい」とはかされたのは紺色のブルマ

それが普通のだったら、嫌な部類でもまだ妥協余地あったけれど

それを一目見て、私はとても嫌になった。

反抗できないので仕方なくはいて運動会にいった。

 

運動会を見に来た母はご満悦だった。

「かっこよく見えたよ。

○○ちゃんのママにもななちゃん足長いねって言われたよ」

 

 

でも、私が同級生からなんて言われたか知ってる?

 

「ねー、ななちゃんのはいているのパンツだよね?」

「パンツの上にまたパンツはいてるの?」

 

そう。

私がはかされていたのは、紺色の下着。

厚手の生地ではあったけれど、股繰りにはレースの飾りがついていて

近くで見たらどう見たってパンツ。遠目で分からないだけで、

体操着用のブルマじゃない!

 

運動会の内容はすっかり忘れても、

あの紺色パンツの縁取りレースの形は忘れられない。

本当に今でも、母の虚栄心の犠牲にされたと思っている。

母はすっかり忘れているかも知れないけれど。

 

 

 

そういう母の性格が、自分の姉妹関係にも齟齬を生んでしまったと思っている。

母は「私は悪くない」と言い、それは父も同意しているけどね。