帰省した際に会った義母は、とても元気だった。
「今日きたの?」「車できたの?」
の質問は数十分おきに繰り返されたけれど、
肌はつやつやで、しゃべりも饒舌。
サ高住での生活に慣れて、友達もできて
そして、規則正しく栄養面で管理された食事が良いのかな。
一番は、こまめに顔を出す、娘や息子、孫のおかげだと思う。
朝食に何を食べたかなどの近い記憶は曖昧になってきているし
施設内の設備の操作方法で覚えられないものもあるけれど、
家族の顔や現状、関係などの認識は支障ない。
「ご両親によろしく伝えてね」 も繰り返し言付かり
それから
「(孫)は新年会に彼女を連れてくるのかしら?
紹介してくれないかしらね」
これも繰り返していた。
施設内の移動には歩行器を使うが、
方向転換をしたいときに、歩行器をひょいっと持ち上げていた。
体力はまだまだ健在。
義姉宅での新年会でも、好物のカニをおいしそうにほおばり
みんなとの会話に加わり、滞在中はずっと起きていた。
翌日、会いにいったときにはさすがに疲れた様子でベッドから起きなかった。
昨日は疲れたでしょ? 夜はちゃんと眠れました?
そう尋ねたときの返事が
「寝床が変わったから、ちょっと寝付けなくてね…」って
毎日同じベッドで寝ているのに、ちょっと勘違いをしてしまっていたのは
これも疲れが原因?
義姉の話では、たまに病院に入院しているような勘違い発言はあるとか。
義姉の言葉を借りれば
遺族年金を残してくれた亡父も
サ高住に入ることを納得してくれた母も、子孝行
そういってくれる義姉を、私は感謝し敬服する。