身近に潜む恐怖 | マツゴト

危機管理能力備わっているだろうか
ふとした日常にせまりくる恐怖


これはいつも一緒のあの人が体験した身も凍る体験談である


それは通勤電車で起こった
いつもは電車なんか乗れる時間に仕事が終わることはないが
たまたま


いや、ほんと
たまたまその恐怖の列車に乗って
家路に急いだ


運よく座れた
「あーよかった 」のは一瞬
目の前には、夜の電車で見かけるこの風景

つり革で遊ぶ、オジサン
つり革につかまりながら、ぐるんぐるん揺れて寝ているオジサン


後ろに助走をつけて、座っている彼の目の前まで
ぐるんっ
オジサンはドアップで座っている彼めがけて攻め込んでくる


これだけでも充分、不愉快ではある



・・・・・・・・・次の瞬間っ





オジサンは
おもむろに
鼻をほじり始めた
と言う
ぐるんぐるんに、ホジホジしてくつろぎすぎではないか



・・・・・・・・・・・・・・家で寝てる気分なのだな
心はもうご帰宅済みなのだ



心の中で彼は思った
「その、豪快に鼻をほじった手・・・
またつり革つかまるのか





しかし
つり革が汚くなるより悲惨な現場を目撃することとなる









心の準備がない人はこの記事、長くなるので
ここで一旦、トイレ休憩にします
トイレ









はい、ちゃんと手は洗いましたか
では、続きをどーぞ幕








オジサンは、グリグリ鼻をほじくり、ついに
と・れ・た

鼻の奥にひそむ固形物
そうアレがとれた


か・い・か・ん
そんな夢をオジサンが見たかは不明だが





・・・・・・・・・
「そのとれたブツ、どうする気だ」


彼は身構えた
もう、一瞬たりともその指から
目を離すわけにはいかない




ああ、その時の鼓動を考えると
手に汗にぎる




「指先でピッってコイツはじいてくるんじゃないのか
コイツやりかねない
下に落とされても俺の靴めがけてブツは落下するだろう」

・・・緊迫した空気が流れる






次の瞬間


案の定
指をピッとオヤジ特有の
動作で
その固形物は宙を舞った






スローモーションだっただろう





はたして、ブツの行方は





隣の人のカバンの中に
ホールインワン

隣の人は、危機管理能力が不足していたために、このオジササンのブツを
知らずにカバンにしまいこんだまま、帰宅することとなる
知らずにカバンの奥底で、ブツは乾燥しへんなカタマリになるだろう

ある日、カバンからうっかり見つけて
「なんだこれ 指でつまんでポイっ」



恐ろしい



恐ろしい






金曜日、皆様ご無事で~