前回までの話:http://ameblo.jp/genjyoudaha/entry-11870811902.html


英国勅許公共財務会計協会のイギリス本部での審査があり、私・中西も地方監査会計技能士になることができました。(どうにか通ったようです・・・(^^;))

これからも研鑽に努め、資格に恥じない議員活動を展開できればと思っております。


議会は行政をチェックするものである。この命題を否定する人はきわめて少ないと思います。ただ、問題は、「チェック」の意味だと思います。


ともすれば、議会のチェックは、行政が「何か不正なことをやっているのではないか」という観点からのチェックが多かったのではないでしょうか。たしかに、逮捕者を出した近隣市の事例を挙げるまでもなく、今でもなお、不正はなくはありません。そして、これを見逃してはならないと思います。


また、事業にかかるコスト(削減)の議論も多かったのではないでしょうか。これも重要な観点からのチェックであると思います。


しかし、以上の2つに比してバランスを欠くほどに、当該事業が「市民にとってどれほど役立っているか」(市民満足の向上)という観点からのチェックは、あまり無かったのではないでしょうか。監査の基本は3E監査(有効性、効率性、経済性)といわれますが、有効性の議論が欠けていたように思います。


地方監査の充実とそれに向けた資格創設については、総務省の行財政検討会議の第二分科会でも、議論になっています。(平成22年4月21日、第2回会合http://www.soumu.go.jp/main_content/000070023.pdf )あくまで、監査についての議論ですが、「これからの行政のチェック」を考える上で、大変示唆に富んでいる議論となっています。