今日から予算質疑の舞台は、本会議から委員会へ。今日は、消防本部、議会、会計室・工事検査室、監査事務局、選挙管理委員会の審査がありました。消防本部にお願いしていた資料も出てきました。
これによると、
1.空き家火災
空き家火災は平成22年が6件、23年が1件、24年が4件、25年が0件でした。25年が0件なのは、被疑者の逮捕とパトロールによる成果とのこと。たしかに、成功しているとは言えますが、やはり空き家が放火される可能性は低くないものと思います。


水道栓が閉まった建物(≒空き家になった)1082件につき調査し、倒壊のおそれや灯油等の危険物がある場合などについては、文書による通知を出しているようです。文書通知でも奏功しなかった場合、後の手続きに進むために「空き家管理条例」の制定の必要性を感じます。もっとも、以前にも書いた通り、強制力のある条例をつくっても強制力を使う事例は少なく、有効打にならないようです。何かユニークな方法を考えるべきかもしれません。

2.救急出動状況
①出動件数

救急車の出動件数が、この4年間で600~700件で伸びています。(1.2倍)高齢者の利用は、ほぼ横ばいですから比較的若い層の利用が伸びたことになります。
勝手な想像ですが、子どもがこけて足を擦りむいたり(←私の時代は唾をつけておけば治ると言われたものですが)、階段を一段踏み外した場合などにも救急車が呼ばれているのではないでしょうか。核家族や最小単位家族が進み、子育ての負担が大きくなるとともに、子育て情報の伝承が少なくなり、かつ少子化が進んでいることが背景にあると想像します。

子を大事に思う親の気持ちは自然であり、大事なものです。すなわち、私の想像を前提とすれば、問題はモラル・ハザードではなく、正しい知識の有無にあると思います。

しかし、緊急性が高い事例に対応できなくなるおそれもあります。ゼロ予算事業で自治会等から依頼があった場合に、「緊急性が低く、タクシー代りに救急要請するのを排除するため」の救急講習を実施しているようです。しっかり予算をおいて、依頼がなくとも、幼稚園、保育園、小学校の保護者を対象に、講習会を行うことを提案しました。漢方薬のように、ジワリと効いてくると思うのですが、どうでしょうか。薬が効きすぎて、委縮効果が(救急車を呼ぶことにためらい)生まれても困るのですが・・・

②病院収容平均時間
昨年は市民病院に整形外科の医師がいなかった(交通事故等の怪我人を市民病院に搬送できない状況にあった)から、通報があってから病院へ収容する時間が伸びたのではないかな?と思っていましたが、平均タイムは1分ほどしか変わらずでした。他の民間病院へ搬送できたのが、その理由のようです