「身の丈にあった高砂市」を目指すべきと言ったのは、高砂市議会の一員になって、ちょうど一年経った9月議会だったと記憶してます。何でもかんでも自前ですべて出来る「強い高砂市」という幻想を捨て、施設も行政サービスも「身の丈」にあった適正規模であるべきだと。

地方自治法にも、「地方公共団体は、常にその組織及び運営の合理化に努めるとともに、他の地方公共団体に協力を求めてその規模の適正化を図らなければならない。」(2条15項)とうたわれています。


このような文脈で、公(官)民連携(PPP パブリック・プライベート・パートナーシップ)のみならず、公公連携(PPP パブリック・パブリック・パートナーシップ。自治体間の連携)を推進するべきだと提案しました。(昨年12月議会)

また、その各論として、「広域連携の話し合いを一歩進めて、施設について、総合利用促進や役割分担の話し合いを進める」ことを提案したのが、今議会の企画事務事業における予算質疑。(その趣旨については、http://ameblo.jp/genjyoudaha/entry-11790246587.html


それゆえ、今日の議会運営委員会で報告された地方中枢拠点都市 」という制度への参加について、私は、賛成したいと考えています。

持続可能な行政サービスの提供→「身の丈」にあった自治体(規模の適正化)→自治体間の連携強化。これらが、目的・手段の連鎖になっており、その自治体間の連携強化の一手段として、「地方中枢拠点都市」が位置づけられるからです。

では、この制度に乗るとして「どの部分を、どう連携するか」(連携協約)は各論の話。そして、この各論の話、連携協約の具体的中身こそ、自治体間の交渉を経るだけに、最大の関心事になります。(すなわち、総論は基本的に問題はない。各論にこそ「高砂市のメリット」を最大限にするという問題がある。)


議会運営委員会(私はメンバーではない)を傍聴していたり、代表者会議での議論を洩れ聞くと、不理解や新しい制度に対する警戒も手伝ってか、よく分からない趣旨の質問も多かった気がします。

たしかに、現時点での情報は多くはありません。細かい点は不明なところも多いのは事実です。が、第三十次地方制度調査会の答申があっってから、約10ヶ月経っているのも、また事実です。今日の議運委の議員の質疑を聞いて、「黒船来航」を想起した向きも少なくないはず。


黒船来航・・・江戸幕府の老中はそれまでに外国船の出入りがあり、いずれ開国の可能性を模索しなければならないことに気づいていたが、先送りし続け、ペリー来航によりあたふたした。