前回までの話:国の動向や医師の確保が難しいことから、経営状況(提出された予算では経常収支で2.6億円の赤字)が厳しい高砂市民病院。できうる限りの応援をしないといけないのですが・・・

http://ameblo.jp/genjyoudaha/entry-11787761325.html


1.市民病院の挑戦状!?

昨日の市民病院の予算質疑において、医師確保の手段として、大学との連携や寄付講座の設置など市民病院はもちろんのこと、市や議会も含んで対処して欲しい。議会としても医師確保の方策について、議会でも議論して欲しい旨を病院の幹部会から言づかってきたという市民病院事務局長からの答弁がありました。ある議員が予算(売上げ)の見込みが甘いのではないかと質した際の答弁の中での発言でもあり、質問した議員も「思いもよらない方向に展開」と述べるなど、質問者も私も他の議員も、市長や当局側も驚いた感じでした。


副市長からは、一つの案、大学と連携したり、講座を寄付した場合、どの程度医師確保が見込めるのか協議の必要がある旨の答弁。


質問した議員からは、市民病院側から殻を打ち破って提案してきているのだから行政は協力すべき。ただ、市民病院をどうするのかというプランニング、根本のビジョン構築が先だという旨の発言。なお、私は先に質疑を終えしまっており、発言できず。以上の質疑後、(この大学と連携したり、講座を寄付するという議論を継続するべく)「どのような事例があるのか分かる範囲で良いから資料を議会に出して欲しい」と議事進行上で発言するのが、せいぜいでした。


(質疑ができませんでしたが)私は、条件付ながら市民病院の提案に賛同したいと考えます。その条件とは、アンダー・テーブル(水面下)の交渉でもよいから、医師確保の見込みをつけてくることです。水面下であろうとも、そのような交渉が成立するのであれば、十分な費用対効果があると評価できるからです。(この交渉は、市長が行くべきか、院長が行くべきかは一考を要しますが、少なくとも市長が行くべきではないか。二人で行くのが望ましいのは当然ですが・・・)


たしかに、「あるべき論」を立て」(ビジョン構築」し)、計画のもとに進むのが行政の本来の姿だと私も考えておりますから、先の議員の発言は傾聴に値します。しかし、市民病院の赤字予算という現況は、平時ではなく有事の状態にあるといえます。(ひとまず怪我人を止血した後、どのような治療をするかを考えるべき)

そもそも、(医師の確保の見込みとセットにするという私の理解では)交渉によって未来を切り拓こうとする点において、性質上、政治の問題であり、行政の問題ではないはず。またそれゆえ、政治家たる市長が交渉に行くべきだと思います。

内科医師を確保した後(あるいは確保に動くのと同時並行で)、国の動向、新しい加古川の市民病院の動向をふまえながら高砂市民病院の新しいプランを立てればよいのではないでしょうか。(←これは性質上、行政の仕事です)


2.「7対1看護」

「大学との連携や寄付講座」の話が出る前が私の質疑でした。「7対1看護」についてです。

・先日行われた県の説明会によると、200床未満の病院は病床単位、200床以上の病棟単位となるようです(現在は病院単位←これが失敗のもとだった?)

・高砂市民病院のシュミレーションによると、「7対1看護」を維持できるかどうかの分岐点となる3つの指標(平均在院数、在宅復帰率、重病度・医療・看護必要度)はクリアできるようです。

・これに対して、地域包括ケア病院に移行した場合は、1億6500万円のマイナスとなるようです。(看護師減を計算に入れても1億2~3千万の減となるようです)