昨日3日の神戸新聞(安藤文暁記者執筆)に「おしい…高砂市 伝説に裏付けなく大河ドラマに乗れず」との記事がありました。(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140303-00000000-kobenext-l28

1月に、私のもう一つのブログでも「高砂市と黒田官兵衛と」を再論してますので、こちらもご覧になってやってください。(一昨年に書いたものをまとめているだけですが・・・http://nakanishikazutomo.blogspot.jp/2014/01/blog-post_6.html

もうじき、「NHK大河・軍師官兵衛」の舞台も播磨から変わりそうですし、NHKや対外的にアプローチするのにも手遅れの感がありますが・・・


前回までの話:http://ameblo.jp/genjyoudaha/entry-11778375973.html

「7対1病床の削減」「病院から在宅へのシフトの加速」という国の方針転換、医師不足もあり、市民病院の経営が非常に厳しい状況となっています。

国の急な方針転換や地域医療への配慮などを考えれば、腹立たしいところもあります。が、オーストリアの指揮者であるカラヤンが「大きなものを恨んで自分を駄目にするな。前を向いて歩め」と自分自身に言い聞かせたという逸話を思い出すところでもあります。


先日の本会議の予算質疑においては、高砂市民病院の院長である大野管理者が出席されました。市民病院についての関心事は、

1.これからの高砂市民病院の経営は、どうなっていくのか?

2.また、それについて高砂市として、どのような応援をしていくべきか?

の2点につきるのではないでしょうか。


1.これからの高砂市民病院の経営は、どうなっていくのか

①内科医が2人辞められることは、高齢者の患者さんが多い高砂市民病院にとってはかなりの打撃だと思います。そこで、、内科医の確保をどうされるのか?

院長の答弁要旨:医師の確保が非常に厳しい状況にあるが、引き続き岡山大学、神戸大学に足を運び、お願いしていきたい。


②国の動向や加古川に新しい市民病院ができるをふまえた上で、経営改革にのぞんでもらう必要がありそうです。そこで、新たな「市民病院改革プラン」を策定する必要はどのようにお考えか?


事務局長の答弁要旨:新しく「地域包括ケア病棟」というものができる。これを高砂市民病院が採った場合のシュミレーションが必要だ。必要人員も変わってくる。これらの動きなどを見極めて、遅れないように新しい経営改革プランを見直していきたい策定したい。


なお、私(中西)自身、「地域包括ケア病棟」については不勉強です。が、冒頭の説明で大野院長が、「7対1看護」については、現在の病院単位から現実に即した病床単位になるであろうこと、「10対1看護」で療養病棟を持ちながら、地域のための機能を果たし黒字の病院もあることに言及されていることをつけ加えておきます。


③気胸の手術数が日本トップレベルで、かつすごい技術を持っておられることは頼もしいと思います。ですが、気胸センターをつくることが経営改革の有効打となりうるかは、保守的にもれば、疑問がなくはありません。(※)気胸センターが成功する見込みについては未知数の部分がないのか?


院長の発言要旨:(具体例を挙げながら)大丈夫だ。


※気胸の手術は「盲腸の手術のようなもの」と言われることもあるようです。すなわち、多くの人がなるので患者数は多いものの、難しい手術ではない点(ただし、通常は複数の穴をあけて手術をするところ、高砂市民病院の先生は一つの穴で手術をするらしく、すごい技術と言わなければなりません)、発症すれば強い痛みをともなう点の2点で、高砂市民病院に転院や搬送してまで手術をするかの疑問がありました。

もっとも、医学のプロであるとともに、V字回復を果たした経営手腕のある大野院長が自信をもっていること、前向きに強みを活かした改革をしようとしていることについては(門外漢が批判的になるのではなく)応援するのが議会としてもあるべき姿であると考えることから、エールを送りたいと思います。


長くなったので、「2.高砂市として、どのような応援をしていくべきか」については、後日にしたいと思います。