「コンフリクト」なる言葉があり、緊張、軋轢、競合、対立、衝突、葛藤なる言葉で訳されます。最近、コンピューター用語(メモリー等の資源をソフトやハードが競合して同時に利用しようとしてコンピューターが不安定になる状態)で使われることから耳にされる方も多いのではないでしょうか?従来は、この緊張や軋轢等のキーワードは否定的印象とともに使われましたが、近年の組織論や行動科学においては、そうでもないようです。要は、破壊的か建設的かの問題であり、組織における成果向上のため(建設的に作用するよう)に、このコンフリクトを上手に管理しなければならないとされています。


今日は議会改革検討特別委員会(私はメンバー)がありました。議長への最終報告や議会報告会の実施要綱についてでした。今期の議会改革も最終盤に近づいてきています。細い点については、ここでは触れません。しかし、今期の議会改革ももうじき終わり、私の任期もあと半年であることから、残された課題や次の議会改革への申し送り事項について委員長報告で言及することを提案しました。


私自身も残された課題について少し整理したいと思います。この終盤に至って朧げであったものが、少し鮮やかになったのですが(←「今頃か!?」という批判は甘受します)、行政との関係においては、議会改革の究極の目的の一つは、冒頭に書いたコンフリクトを上手に管理しようとする営為にほかならないのではないでしょうか。議論が厚いと自負した高砂市議会が、自負する程には、市民からも、行政からも評価されないという一面の現実は、このコンフリクトが破壊的であったり、時間の浪費であったことに起因すると考えます。これは日常的には、「行政と議会とは、なぁなぁにはなってはいけないが・・・」と表現されているのではないでしょうか。(具体的な若干の手段については、10日頃に触れたいと思います。)


また、一昨年の夏に「地方議会は市民の信頼を取り戻せるか」について4回にわたり、議会改革の目指す「あるべき姿」をデッサンしてみました。その内、議員間討議については未解決のままです。方法等について研究、検討していかなければなりませんが、議会内のコンフリクトとして、(また行政とのコンフリクトとにも影響がある)次期の議会改革で検討し、採用して頂きたいと考えます。繰り返しになりますが、議員間討議という議会内のコンフリクトも破壊的ではなく、建設的に行う方法の検討(※)を必ず必要ですが。


※抽象的になりますが、コンフリクトには①タスク・コンフリクト、②プロセス・コンフリクト、③エモーショナル・コンフリクトの3つがあるとされるが、③の感情的対立に陥らないように、議会における生産的コンフリクトとは何かを問い続ける必要があるように思われます。


なお、このコンフリクトについては直接の言及はないものの、先月読んだ「最前線のリーダーシップ」について教わることが多かったのでご紹介を!(http://nakanishikazutomo.blogspot.jp/2014/01/blog-post_27.html