昨日に引き続き、今朝の毎日新聞に議会審議の様子と私への取材が載っています。(高橋一隆記者執筆)最後に同記事を貼り付けました。

先日、帰宅すると妻が「大阪の陣」をテーマにした歴史モノのテレビ番組を見ていました。色々と大阪の陣についての見方はあると思いますが、私は、一戦目である大阪冬の陣で勝敗は徳川方に決しているにもかかわらず、無謀な二戦目に突入し、豊臣家は滅びたと考えるのが一般的だと思います。
かつて、M・ヘイカル氏(エジプトの長老記者)が読売新聞の「地球を読む」上で、撤退は市民感情、対外的声価、等々をないまぜにすることから前進よりも難しいと喝破したように、第二次世界大戦などなど、既に勝敗が決したにもかかわらず、泥沼に入りこんでいく例は枚挙にいとまがありません。(なお、誤解なきように明言しておきますが、いかなる戦争も肯定する気はありません)

今日、臨時議会最終日。
採決の結果、私一人VS全員(←たしか・・・)で、消滅時効の抗弁により敗訴した訴訟について控訴することが決まりました。ただ、おそらくはと明言しますが、控訴審にいって高砂市側が勝てると思っている人は、市役所内にも、議会内にも、ほとんどいないのではないでしょうか?少なくとも、私には第一審の攻撃・防御を見る限り「負け筋」「無理筋」にしか思えませんし、徒労に終わるものと予測します。(この控訴の弁護士費用等にも税金が使われるのである)

また、控訴の理由(事実認定の問題なのか、法律上の問題なのか等)を明らかにしないまま議会に議決を求められたということは、私からすれば、目隠しをされたまま印鑑を付けと言われたようなものです。議会を行政の提案を追認するだけの機関とでも思っているのであろうか。(控訴理由書は民事訴訟規則182条により、控訴提起後50日以内に裁判所に提出すればよいが、これは裁判手続き上の問題であり、市民の代表に対する説明責任とは無関係です)

そもそも、これ以上泥沼化しないためにも互助会を破産するべきであると考えます。今日の議会では私のこの意見を不適切であるとする発言もありました。「解散」と「破産」との区別がつかないようですし、誤解であろうと思います。破産しても裁判所が監督する管財人が事務を執り行うため、終わりではありません。(←解散との違い)
納得されない向きは、通信教育でも何でもよいので、破産法を勉強してから発言されるがよろしかろう。

以上のような誤解も手伝って互助会を破産させれば、一時的にせよ、上にみた「市民感情」の反発はあるかもしれません。ただ、ちゃんと説明すれば理解を得られると考えます。何より、より良い未来を次にバトンタッチするために、泥をかぶるのは現在の市政に携わる者の役割ではないでしょうか。(市民ニーズはしっかり調査しなければなりませんが、誰も確かめたたことのない「市民感情」や「空気」に怯えて身動きできないでいるのは、「水鳥の羽音に逃げ出した平家」に等しい。そもそも、「市民感情」「空気」を理由にしたときは、たいてい、後日、誰も責任を取らない)


今日の採決では負けましたが、「それでも地球は回っている!」。私の方が正しかったことは、2~3年以内に必ず証明されると思います。



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