ある日、蛇口をひねっても水が出なくなり、また道路が陥没する日が来るかもしれない・・・昨年、公共施設・インフラの老朽化問題の研究のために総務委員会で視察に行った広島県呉市も約10年前には送水のトンネルが崩れ、7万人以上の市民が蛇口をひねっても水が出ないという事態に陥りました。また、山梨県の笹子トンネルの崩落事故は、まだまだ記憶に新しい。
さらに、追い討ちをかけるのが人口減少です。これから日本は、どんどん人口減少が続き、2060年には8600万人、2100年には4500万人
になるとも言われています。高砂市として人口を維持する施策を取らなければならないと考えますが(別の機会に書きたい)、人口が50年後には現在の3分の2、もう50年後には3分の1になっているのですから、現在の施設・インフラを維持できるはずがありません。
国交省の推計では、2037年には施設・インフラの維持管理・更新費用が投資可能額を超えるとされています。
選択肢としては、雑にいえば
①これから施設・インフラの量を縮減していく
②受益者の負担や税をあげる
ということになりそうです。もちろん、公民連携や自治体連携(広域化)なども、もっともっと模索しなければなりませんし、上の①②は同時に進ませていくことになると思われます。(ただ、社会保障の負担増などを考えれば①の方に重きがある)
そして、このような悲観的なシナリオが十分な説得力を持つ現在、上にも書いたように、国全体では人口減少社会に入ろうとも、高砂市だけでも人口を維持(増大)させなければなりません。