1.悪かった点
今日は、議員研修会でした。「市民どなたでも参加できる議員研修会ー開かれた議会をめざしてー」とのタイトル通り、市民参加型の研修会でした。
ですが、「意見交換会」と題する第一部の議員研修会は、議員が発言する機会はあるものの非公開。しかも、時間の関係で発言できたのは私を含め3人だけです。
一般に公開されている第二部の議員研修会では、議員が発言できず。(実は、僭越ながら「議会は変わらなければならないが、市民もまた変わらなければならない」という趣旨のことを講師の江藤先生から話していただきたく、質問したかった私です。)
さらに、議会の現状についての発言も誇張が含まれていたようにも思います。
何か、その実、「素の議員」は見せずに、「改革」(!?)のイメージを市民に与えようとした、アリバイづくり的かつ自己欺瞞的な研修会ではなかったでしょうか・・・?参加された市民の方々からも「茶番」「意味不明」「九電等で問題になったやらせと一緒」などと手厳しい意見が私の元へ寄せられていました。
2.良かった点
講師の江藤先生の話を聞き、質疑応答でき勉強になったのは良い点です。
具体的に何点かを挙げると、江藤先生が、
①「新しい流れに議会が対応できていない」という問題意識から、改革を行う意義について、「新しい時代を議会が担えるようにすること」に求められたこと。
ここでいう「新しい時代」とは地方分権、財政危機(「あれもこれも」から「あれかこれか」の選択の時代)などを意味します。
他方、ただ「住民が批判するから」議会改革を行う自治体も多いと皮肉っておられたが、高砂市議会はあてはまりませんか・・・?
②議員定数について削減論は、「住民の代表」をいなくするものであると警鐘を鳴らされたこと。
パイの分配政治を脱却するべく、一団体や一地域が推薦した位では当選できない程度まで議員定数を削減するというのが私の持論ですが、あらためて考え直してみたいと思います。
③議員の独善性を排除するべく「住民の声をしっかり聞くべき」ことを強調されたこと。
やはり、市民の意見などをきく参考人や公聴会、その他の制度の充実が必要とあらためて感じました。
④議員間討議の質につき、ディベート型から「よりよいものを作り上げていく」という視点を強調されたこと。
やはり、熟議の時代ですかね・・・
⑤「公開性と討論」を議会の本質とされながらも、議会不要論の最悪のシュミレーションについても言及されたこと。
「公開性と討論」を議会の本質として述べたのはカール・シュミットであるが、ナチスの独裁の精神的支柱を提供したことでも有名。
・・・・・etc.