高砂市の財政がこれから、綱渡り状態になることについては先日書いた通りです(http://ameblo.jp/genjyoudaha/entry-11226655685.html )。もっとも、これが高砂についてだけのことかと言えば、そうとも言い切れないようにも思います。

しっかりとした財政運営をしている自治体もあるかとは思いますが多くの自治体が、施設やインフラの更新(思っている以上に、莫大な費用を要することになると)、少子高齢化や成熟社会への突入を考えれば楽観視できない状態にあるものと思われます。高砂市の施設やインフラの整備が平均的な自治体よりも一足早かっただけに、この問題に一足早く直面しようとしているだけのことではないでしょうか。


思いますに、これからは経済成長を背景とする「パイの分配」ではなく、市民の負担、削減、抑制、廃止などというキーワードが重要になってこざるを得ません。

またそれだけに、議会改革が必要となるのではないでしょうか。すなわち、「パイの分配」ならまだ百歩譲れば許せた「奥の院」の政治を、表に引きずり出す必要があります。(http://ameblo.jp/genjyoudaha/entry-11206483632.html )。市民の見えないところで、市民の負担の議論をすることは堪えられないからです。


また、予算編成権も一定の制約を受けるべきのように思われます(議決権は議会にあるが)。具体的には、財政基本条例をつくってはどうか?その際は、「現在及び将来負担の公平を図る観点から、収入の範囲で支出するものとする」(大阪府財政基本条例3条1項)を定める大阪府の条例が参考になると思います。