「世界が変わる!」と思われる2012年ですが、最近、「日本は変わるのか」と首をかしげることも少なくはありません。


なぜ、「世界が変わる」と予想したのかといえば、台湾における総統選挙(1月)、ロシア大統領選挙(3月)、アメリカ大統領選挙及び上院・下院議員選挙(11月)、フランス大統領選挙、韓国大統領選挙、中国共産党党大会における国家主席の交代など新しいリーダーが誕生する可能性があったり、少なくとも選挙のキャンペーンや論戦を通じて世論の喚起や盛り上がりがあると思ったからです。


昨日4日の投票の結果、ロシア大統領選挙はプーチン氏が勝利しました。1月14日の台湾総統選挙では現職の馬英九氏が勝利しています。ともに、予想された勝利とはいえ選挙戦や選挙にいたるまでの過程は盛り上がっていたように思います。


日本では、大阪維新の会の活躍や大津市長選挙で越直美市長が誕生するなどしていますが、昨日4日告示された長野県松本市長選挙は無投票、2月21日告示の長野県松川村長選挙も無投票、2月12日告示の滋賀県草津市長選挙も無投票、1月10日告示の北海道泊村長選挙も無投票と各自治体のリーダーを選ぶ選挙が無投票となっております。そして、われらが高砂市長選挙も無投票となる見込みが高くなっています。


誰がリーダーになるかも重要ですが、選挙で政策論争が展開されない限り、その地域が変わることは無いように思われます。無投票は市民にとって不幸な出来事だと思います。(選挙があれば、候補者がマニュフェストを示したり、市民にうったえかけるので「市民」のプレゼンスは高まる。なお、マニュフェストについては明日以降にふれたいと思います)