今日、総務委員会がひらかれたので傍聴に行きました。


傍聴して少し驚いたのが、「ヤミ休暇」問題でした。

田村元市長に対する訴訟を高砂市が提起したのは以前書いた通りですが、仮差押がされていませんでいた。(委員会休憩中に「仮処分」と言ってしまったが不正確でした。えー皆さま、申し訳ありません)


仮差押とは、裁判で勝ったときに強制執行するための財産を保全しておく手続きです。(業界では「カリサシ」とよぶ)

これをしておかなければ、裁判で負けそうになった人が例えば妻や親戚に不動産を贈与してしまい、裁判に勝ったとしても何もとれないということになりかねません。(それでも場合によっては取る方法があるが迂遠になる)だから、カリサシをしておくのが常道。


田村氏に対して提起した訴訟が本気かどうかのリトマス紙となると言っても過言ではないのがこの仮差押です。が、なされていませんでした。


他方、田村氏が8400万円+平成18年からの利息=1億円以上のお金を払うというのも、以前から書いているように疑問がなくはありません。悩ましいところ・・・


ただ、いずれどこかに着地することを試みるにせよ、訴訟を提起した以上は、お金を取るという立場に明確に立った上で着地点を探すべきではないでしょうか!?でなければ、今回の訴訟は茶番だと思われちゃいますよ・・・


その他、登市長の公開された資産がゼロであったという新聞報道を受け、「ザル条例」をどうにかしなければならないという問題提起(北野委員や松本委員)。


「ヤミ退職金」「ヤミ休暇」問題を受けての反省・総括がどうなっているのかという質問が出て、次回に持ち越し決定。


最後の問題に関しては、6月議会で第三者的立場の市議会が「どうして『ヤミ退職金』を分配してしまったのか」「どうして『ヤミ休暇』を取得させてしまったのか」をしっかり振り返り・総括しようとして特別委員会を設置することを高砂再起動としても求めたところです。委員会設置は否決されてしまいましたが、この反省・総括なしには、これらの問題の解決や着地点探しはありえないように思っています。